2015年01月24日

ワイモバイル、ソフトバンクモバイルに合併へ

かねてから恐れていたことが現実となりました。以前から書いているソフトバンク(ソフトバンクモバイル)による携帯電話業界の寡占化・独占化が実施されようとしていますソフトバンクによるイーモバイル買収の記事ワイモバイル誕生に向かう経緯の記事参照)。


ソフトバンクはソフトバンクモバイル・ソフトバンクBB・ソフトバンクテレコム・ワイモバイルの4社を吸収合併し、ソフトバンクモバイルを存続会社とすることを発表しました。このことで、競争力強化のために4社の経営資源を集中し、新規分野(ロボット・エネルギー分野など)への事業拡大を図るとしています。


しかし、今回の合併で私の想像していた通り、ソフトバンクはワイモバイルを合併し、自身の傘下に収めてしまいましたブランドは残すとしていますが、ワイモバイルは恐らくものの数年で解体されることになるでしょう。その際にPHS事業は売却されるか消滅に向かうかどちらかに向かうことは間違いないでしょう。
これによって、総務省が行ってきた新規参入事業の促進は失敗に終わったことが明確となりました。ソフトバンクが参入したことで活性化どころか寡占化が進み、下手をしたらソフトバンクが独占を図りかねない事態に陥ったのです。

MVNO(仮想移動体通信事業者)が参入して活性化してるじゃないかという人もいますけれども、このMVNOが持っている電波は結局どこからもらっているかと言えば、ドコモ・au・ソフトバンクのいずれか3大キャリアからなのであり、独自の電波網を構築し供給しているわけではないのです。今回の件でそのことが難しいというのがわかったと同時に、活性化を促したかった国が積極的に関与しなかったため招いた結果だと感じています。


もはや何も言うことはありません。ただ一つ、今回の件を踏まえてソフトバンクに独占禁止法を適用して頂けないかと国に強く要求したいと思います。これ以上人のふんどしで相撲を取り続けるこの会社に制裁を加えるべきではないのでしょうか。独占禁止法では難しいのならば、旧ライブドアの時のような汚職がないかどうかなど徹底的に調べ上げる時期に来ているのではないのでしょうか。


私達は安さだけで選ぶのではなく誠実さと公正さで会社を選ぶ時に来ているのではないのでしょうか。お金が掛かっても信頼できる企業に投資を行えば、その企業は大きく伸びてくれると思います。人の信頼を欠落させているとも取れる、ここまでユーザーを舐めているソフトバンクをこれ以上のさばらせていいのでしょうか。今回の一件はそう問うていると感じています。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 22:33Comments(0)TrackBack(0)