2011年11月08日

やってることは大きい小さい問わず一緒

世界で大きな問題になっているのがギリシャの財政問題。
長い間ユーロ圏に入りたいがために隠していた負債を粉飾し続けたために、にっちもさっちもいかなくなり、2009年に一気に噴出。以降、世界大恐慌一歩前まで導いてしまうくらいの大規模な負債をいかに返すかで頭を抱えている状況です。国民は黙っていた負債を払わされるハメになったので、大暴れなのは昨今のテレビニュースの映像を見る限りおわかりだと思います。
丁度昨日・今日と「世界のドキュメンタリー」(NHK BS1)でこの特集が組まれていますので、いかにギリシャが大変なことを犯していたのかがよ~くわかると思いますよ。
ちなみに、アテネオリンピックもその損失の穴埋めのためのカモフラージュに使われていたのだから、末恐ろしい。


ところで、この粉飾決算、国で起こるのはもってのほかよくない。しかし会社でも起こったのだ。その会社が今大騒ぎに騒がれているオリンパス
カメラメーカーとして、医療品メーカーとして非常に有名なこの会社。日本だけでなく世界でも『オリンパス』というと、かなり名の通った会社として挙げられることが多いのだそうです。

そのオリンパスが、大規模な粉飾決済を起こしていたのかもしれないとのこと。バブル崩壊前後に行った財テク(財務テクノロジー)の失敗で膨大な借金を抱えていたとのこと。
その借金の穴埋めのために、多額の資金を会社買収や買収の際の助言を行った会社への報酬という名目で消えていったのだ(注:実際に支払う金額は、かなり少額でもよかったにもかかわらず、通常支払われる額の何十倍も払っていたという。中には買う意味のある会社なのかという会社もあったらしい)


このオリンパスにしてもギリシャにしても、会社と国家という違いはあるものの、やっていることは全く一緒多額の借金を粉飾し、見て見ぬふりをしてそのまま過ごしていたのだ。ここで働く(住む)人達にはとてもたまったもんじゃない。
私自身は経済関連はそれほど得意ではないので、これ以上の評論は難しいですし、行うつもりもないですけど、この窮地から立ち直るためには、かなりの血を流さないといけないと思います。正直、債務不履行に陥っても仕方ないと思います(企業の場合は倒産という意味に置き換えてもいいかと思います)。そして、できることなら国民(従業員)を路頭に迷わせない策を練ることを長になる人は考えてほしいです。


奇しくも、オリンパスの名はギリシャのオリンポス山からきているという。なるべくしてなったのかもしれない。


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Posted by alexey_calvanov at 23:27Comments(0)TrackBack(0)