2018年04月27日

歴史的な一歩

今日は韓国と北朝鮮の南北首脳会談で一色となりましたね。
北朝鮮の指導者が史上初めて板門店を越えて韓国領に入ったこともさることながら、非常に融和的なムードで、かつ親しげに語り合う姿も異例でした。過去同じ民族でありながら血で血を洗う争いを行ってきたとは到底思えないその姿に、今度こそ・・・と思う人も多かったことでしょう。
その逆もまた然り。まだ金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の融和策を信用しきってはいけないという見方もあります。


個人的なことを言えば、3度目とはいえ、会うことが第一、ホットラインと信頼の構築を果たすことが第一だと思っています。もちろん、核放棄・朝鮮戦争の終戦に向けた協議も大事でしょうけど、そんなにすぐに決まるものでもないことも確か。まずはお互いの信頼関係を築き、そこから突っ込んだ協議をホットラインを通じて行えるようになればいいかなと。秋の文在寅(ムン・ジェイン)大統領のピョンヤン訪問まで、その間の米朝首脳会談も含め、いかに融和ムードと非核化に向けてのムードを醸成できるのかも今後の朝鮮半島の安定に必須でしょう。


そして、今回はあくまで南北の対話アメリカの話や日本の話は基本的に関係ないと思うのです。拉致問題を触れていないことを残念に思っているコメントが出ていましたけど、今回は南北の協議に集中してほしいと思います。米朝首脳会談でも日本の拉致問題を出すべきとの意見がありますけど、北朝鮮の態度を硬化させる事態になるのが怖いなぁと思ってもいます。韓国とアメリカの話は聞くけど、日本は拉致拉致言ってばかりと言われて、機嫌を損ねる事態になれば、日本は蚊帳の外に置かれてしまうかもしれません
もちろん、拉致問題は重要な問題ではありますが、まずは日本と北朝鮮のホットライン構築が最優先でしょう。そこから二国間に横たわる問題を解決していけばいいのではないのでしょうか。
そこで拉致問題を出せばいいのに、前のめりになってしまっている。小泉純一郎元首相が北朝鮮に電撃訪問し、拉致問題を語ったように上手くいくと思ったら大間違い。先程も書きましたけど、まずは様々なルートを構築して首脳とのホットラインを設けるのがいいと思います。


北朝鮮を国際社会に引き出し、主要国の対話を経て友好関係を築いて、初めて核・拉致・終戦・統一などの本題に入れると思います。数年は掛かると思いますけど、南北の政権が変わらなければ、造作も無くかつ短いでしょう。


後の歴史家達に、この会談がターニングポイントになったと言われるようになりたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:22Comments(0)