2019年07月22日

諸派の勝利

先日行われた参議院議員選挙、結果としては自由民主党と公明党からなる与党も立憲民主党・国民民主党・日本共産党・社会民主党からなる野党も決め手になるものが無いまま痛み分けとなり、注目された日本国憲法改憲の発動ができる2/3(164議席)も4議席足りなくなる結果となり、今後は与党にも野党にも難しい運営が迫られると感じています。


その中で、勝ち抜いたと言えるのは、与党でも野党でもない日本維新の会をまず挙げるべきでしょう。
かつての日本共産党のように、与党とも野党とも対峙し、軍隊式ともいえる集団戦法で戦い抜いてきました。大阪および関西圏の地域政党と言われていたのが、遂に関東圏(東京・神奈川)に議席を獲得比例でも鈴木宗男議員が復権することになったのですけど、鈴木議員は元々新党大地という北海道の地域政党の代表だった人。まだ新党大地は地域政党として残っているので、他の地域政党との連携で議席を獲得しているのです。残念ながら、名古屋の地域政党である減税日本との連携は成功しなかったものの、維新の候補が一部地域で上位当選の候補者よりも上回ったことから、一定の成果はあったと言えるかもしれません。


そして、今回の本当の勝者は、諸派と言われた2組織諸派と言われる組織が議席を獲得するのは初めてだそうです。
まずは、れいわ新選組山本太郎元議員が結成した新党ですが、比例枠で今回採用された特例枠を障害者に充てて、本来の目的である合区対策や自分の応援ができないという点を逆手にとって上手く活用しただけでなく、選挙区でも社会弱者や注目の高い人物を据えて、注目度を上げてきました山本元議員の注目度もあって、得票率を上げ、山本元議員の当選は果たせなかったものの、議席は2に増やし、政党案件もクリア。しかも今後特例枠で当選した2議員の注目度もあり、台風の目になることは間違いありません

もう一つは、NHKから国民を守る党NHKのスクランブル放送を目指す、いわゆるワンイシュー政党と言われるものです。
選挙区では議席を獲得できなかったものの、比例で最後の議席を獲得。しかも選挙区での得票率が2%を超えたため、1議席でありながら国政政党として認められることになりました


この2組織は、これから国政政党として政党助成金を受け取ることもでき、報道関係でも政党名を名乗ることができます(逆に言えば、政党として報道が扱わないといけない)。少なくとも次回の改選(2022年)まで適用されるので、この間に党勢の拡大ができるかもポイントになってくるでしょう。


諸派でも、やろうと思えばできる点、やり方次第では議席を持てる点、ワンイシュー政党の誕生という点では、今回の選挙は大きな政治の転換点になったかもしれません。
かつては様々な会派が様々な政策をぶつけて、衆議院とは違う雰囲気を出していた参議院。今は衆議院のカーボンコピーとも揶揄されていますけど、今後今回のような組織が頑張れば、また昔の雰囲気を取り戻せるかもしれません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)

2013年06月23日

参議院選挙一番の激戦区になる可能性

今日(6/23)は東京都議会選挙が行われましたが、この東京都議会選挙は7/21に行われる参議院選挙の前哨戦として注目を浴びていました。現状自由民主党の躍進で第一党奪回、連立相手の公明党の議席を併せて過半数に達するとのことだそうです。


ISW11F_0517その参議院議員選挙、一番の激戦になるのは東京でも大阪でもなく愛知選挙区ではないかと言われています。
その理由はこの写真が示しています。

愛知選挙区は定員が3なのに対し、6/23現在10人の候補者を擁立する予定の激戦区になりそうで、既存政党でも自由民主党・民主党・日本維新の会・日本共産党・みんなの党・社会民主党・みどりの風の7政党、そこに現状は諸派扱いながらも地域政党として勢力を維持している減税日本も候補を出し、さらに諸派扱いである幸福実現党も候補者を擁立無所属の1人も出馬ということで、当選ラインが30万票程になるのではないかと言われています。



実は公明党も候補者を出そうと画策していたのですが、昨年の衆議院議員選挙で比例票が伸び悩んだことで立候補を断念自民党を支援する形に回ったのですが、今回それが裏目に出た格好になりました。まだまだ情勢いかんではわかりませんが、組織力を展開できたはずなのに・・・と党関係者はほぞを噛んでいるようです。

また日本維新の会もみんなの党と共同候補を立てたものの、橋下共同代表の従軍慰安婦を巡る発言でみんなの党が連携解消を要求日本維新の会が候補者を急遽立てたというふうになりました。


情勢的には、地盤のある自民・民主が早々と当確を打つのではないかと思いますが、問題は3議席目
知名度のある候補者を立て、その候補者が過去善戦をしているみんな、組織力のある共産、名古屋市長が抜群の知名度を誇る減税あたりが頭一つ抜け出すのではないかと思われるのですが、今後の情勢いかんではどう転ぶかわかりません。


ちなみに、東海地方では2増2減の対象になった岐阜選挙区も注目選挙区として抱えており、愛知選挙区と共にどういう展開になるのか非常に気になるところです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:11Comments(0)TrackBack(0)