2015年08月28日

ファミマとユニーは一緒になれるのか?

関東・関西を地盤にするコンビニチェーンのファミリーマート(以下ファミマ)と東海3県を中心に総合スーパーのアピタ・ピアゴやコンビニチェーンのサークルKサンクスを展開するユニー・グループホールディングス(以下ユニー)。両社は今年の3月、ユニーの旧経営陣が経営不振を理由に辞任したことをきっかけに急接近。早々と経営統合への交渉を進めると発表しました。
当初はトントン拍子に進むのではないかと言われていましたが、思った以上にスーパー部門(特に衣料品関係)の不振が際立ってしまっているため、ファミマ側と両者の仲立ちをしている伊藤忠商事がユニーに対し大規模な経営改善を要求したことで、ユニー側との詰めに難儀していると言われています。


もし仮に、このスーパー部門での合意が得られなければ、ファミマとユニーとの合併話はご破算になるとも言われています。
そういえば、大規模な合併話の失敗例として挙げられるのは、私がよく知っているのだと、セガとバンダイの合併話ですね。バンダイの経営不振でセガとの合併話が浮かんだのですけど、社風が合わなかった点と「たまごっち」のヒットでバンダイ側が事実上蹴った形になってご破算となりました。後にバンダイはナムコと合併したのはご存知の通り。セガがサミーと合併したことで、実質振られる形になったナムコがバンダイに接近したからです。

それを今回のコンビニ業界に当てはめると、ファミマが最も恐れているのはローソンの動きサークルKサンクスを取りに向かうという噂が立っているからです。
ファミマもしたたかで、ミニストップとの共通仕入れを取り止めたココストアを100億程度で買収するという話が舞い込んでいるものの、それでも業界2位の座を奪取したいファミマにとっては全く足りない状況なので、どうしてもサークルKサンクスが欲しいわけですね。そうしないとローソンが2位を固めるどころか、セブンイレブンを追い抜いてしまう(ファミマが狙っているのもコンビニ業界1位だったりする)。だからこそ、何とかしてサークルKサンクスを手に入れたい。でも、足かせになっているスーパー部門を切り離すことは簡単にできない、ゆえに何とかしてあげないといけない。そのジレンマの中で、スーパーのノウハウを持たないファミマがどういうふうに結論を導くのかがポイントになってきていますね。


個人的には、スーパーにはスーパーのメリットがあって、コンビニ程のアイテム数は無いけれども、一つの商品を大量仕入れで安く販売できる点と集客力を見込めるところなんですね。衣料品に関してはトレンドを見極められる人を重点的に配置して、安い点を重点的に押し出したものと付加価値の高いものを重点的に押し出したものを地域によって比率を変えていけばいいのではないかと思いますけど、そう簡単にはいかないよねぇ(汗)。あとは生鮮品が充実しているところは流行っているところが多いので、衣料品の売り上げが見込めないところは生鮮品を重点的にすべきだと思います。そこに中食・惣菜やパンなどの部門を推していけば、それなりの利益が得られるはずです。イオンやダイエーはそれで上手いこと立ち回っていると思ってますね。


ファミマはスーパーに見切りを付けるような合併話にするのではなく、コンビニとの相乗効果を図れる合併話にしていくべきだと思います。スーパーはまだまだ発展できると確信しています。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)