2016年09月02日

名古屋の仲間に入りたいがね

名古屋市の北にある(文字通りの名前の町である(苦笑))北名古屋市が、名古屋市との合併に向けて名古屋市と協議を進めたいと申し出ていることが明らかになりました。平成の大合併以来、大規模な合併劇になりそうです。


これは今月1日に北名古屋市の市議会定例会で市長が明らかにしたことがそもそものきっかけ
市制10周年の時に記念式典に出席していた河村たかし名古屋市長が「北名古屋も名古屋も同じ。江戸時代尾張名古屋は同じだった」と広域連携に意欲を見せていた発言を聞いて、市議が動いたのが合併話の鏑矢となり、北名古屋市選出の愛知県議会議員も連携して名古屋市と北名古屋市周辺の市町選出の議員と水面下で情報交換を行い、北名古屋市議会の最大会派も巻き込んで下地を作っていきました。そして最終的には市長が合併に向けて話をしたいというふうに述べるにまで至ったのです。
そもそも旧師勝町・旧西春町時代から名古屋市への回帰は胎動としてあり、北名古屋市になってもその流れは無くなっていませんでした。実は、ごみ処理など一部の業務は名古屋市と連携して行っている(ごみ処理施設も名古屋市との共同で建設予定)ことから、名古屋市に依存している部分もあり、仮に名古屋市の一部になっても、住民にとってはデメリットどころかメリットの方が多くなって、かえって住みやすくなるのではないかとさえ言われていました。

またいみじくも市長の思いにあった東海豪雨の際の経験から、小さな町では予算も限られ苦しいという側面も合併を後押しする理由となり、実際北名古屋市の実現に至っているわけです。


しかし、合併を受け入れる側の名古屋市の方はというと、河村市長だけがウェルカムと言っている状況で、市の幹部などは反対までは出ていないものの、どうしようかという困惑の目で見ているふうですね。
実は、過去にも北名古屋市だった旧師勝町・旧西春町など西春日井郡の7つの町には合併話も出ていましたが、松原武久元市長は7つの町がまとまって意見した時に検討すると消極的だったこともあり、ご破算。その後は北名古屋市・清須市・豊山町というふうになりました(豊山町のみそのまま残った形になる)。


なお、名古屋市が他の町を合併したのは1964年の旧有松町・旧大高町が最後。実に52年ぶりに降って湧いた話なため、困惑するのも納得。さすがに1963年の旧鳴海町の時のような流血騒ぎまでは起こらないでしょうけど、最終的には住民投票というふうになるのでしょうね。
しかも、今回の合併劇は北名古屋市だけに留まらず、清須市や豊山町にも影響を及ぼしかねないとのこと。先述の通り、一斉合併なら検討と名古屋市の松原元市長が述べていたように、温度差があるものと思われます。もしかすると段階的に合併が進んでいくというふうになるのかもしれないですし、名古屋空港のある豊山町だけは合併に参加しないという流れにもなるのかもしれません。逆に河村市長の述べている尾張旭市など周辺の市町村との合併話が降って湧いてくる可能性もあるだけに、今後の動向が気になるところですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:33Comments(0)TrackBack(0)

2015年08月28日

ファミマとユニーは一緒になれるのか?

関東・関西を地盤にするコンビニチェーンのファミリーマート(以下ファミマ)と東海3県を中心に総合スーパーのアピタ・ピアゴやコンビニチェーンのサークルKサンクスを展開するユニー・グループホールディングス(以下ユニー)。両社は今年の3月、ユニーの旧経営陣が経営不振を理由に辞任したことをきっかけに急接近。早々と経営統合への交渉を進めると発表しました。
当初はトントン拍子に進むのではないかと言われていましたが、思った以上にスーパー部門(特に衣料品関係)の不振が際立ってしまっているため、ファミマ側と両者の仲立ちをしている伊藤忠商事がユニーに対し大規模な経営改善を要求したことで、ユニー側との詰めに難儀していると言われています。


もし仮に、このスーパー部門での合意が得られなければ、ファミマとユニーとの合併話はご破算になるとも言われています。
そういえば、大規模な合併話の失敗例として挙げられるのは、私がよく知っているのだと、セガとバンダイの合併話ですね。バンダイの経営不振でセガとの合併話が浮かんだのですけど、社風が合わなかった点と「たまごっち」のヒットでバンダイ側が事実上蹴った形になってご破算となりました。後にバンダイはナムコと合併したのはご存知の通り。セガがサミーと合併したことで、実質振られる形になったナムコがバンダイに接近したからです。

それを今回のコンビニ業界に当てはめると、ファミマが最も恐れているのはローソンの動きサークルKサンクスを取りに向かうという噂が立っているからです。
ファミマもしたたかで、ミニストップとの共通仕入れを取り止めたココストアを100億程度で買収するという話が舞い込んでいるものの、それでも業界2位の座を奪取したいファミマにとっては全く足りない状況なので、どうしてもサークルKサンクスが欲しいわけですね。そうしないとローソンが2位を固めるどころか、セブンイレブンを追い抜いてしまう(ファミマが狙っているのもコンビニ業界1位だったりする)。だからこそ、何とかしてサークルKサンクスを手に入れたい。でも、足かせになっているスーパー部門を切り離すことは簡単にできない、ゆえに何とかしてあげないといけない。そのジレンマの中で、スーパーのノウハウを持たないファミマがどういうふうに結論を導くのかがポイントになってきていますね。


個人的には、スーパーにはスーパーのメリットがあって、コンビニ程のアイテム数は無いけれども、一つの商品を大量仕入れで安く販売できる点と集客力を見込めるところなんですね。衣料品に関してはトレンドを見極められる人を重点的に配置して、安い点を重点的に押し出したものと付加価値の高いものを重点的に押し出したものを地域によって比率を変えていけばいいのではないかと思いますけど、そう簡単にはいかないよねぇ(汗)。あとは生鮮品が充実しているところは流行っているところが多いので、衣料品の売り上げが見込めないところは生鮮品を重点的にすべきだと思います。そこに中食・惣菜やパンなどの部門を推していけば、それなりの利益が得られるはずです。イオンやダイエーはそれで上手いこと立ち回っていると思ってますね。


ファミマはスーパーに見切りを付けるような合併話にするのではなく、コンビニとの相乗効果を図れる合併話にしていくべきだと思います。スーパーはまだまだ発展できると確信しています。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)