2016年12月30日

まさに生き字引と感じる本

SHV32_0300今回のコミケに行った時、絶対に買わなきゃいけないという本があった。
それが、今回紹介する「ちゅうぞうのおしごと!」というもの。
岐阜在住の吉田鋳造さんという方が書かれた同人誌で、彼が手掛けているサイトの文面をベースに再構築したものなのだそうな。



とにかくこの人がすごいと思うのは、地域リーグの生き字引であるという点がまず一つ。ともすればアマチュアリーグである地域リーグをここまで丹念に追いかけている人は、そうはいない
吉田さんは毎年全社(全国社会人サッカー選手権。いわゆる社会人リーグのカップ戦)行っているのだそうな。聞いたことのないチーム名が並ぶ中、どんなチームかを知り、観戦しているのですから、すごいの一言。私自身サッカーをそんなに知らない人(本格的に見始めたのは2014年ですからね)ですから、頭が下がるばかりです。
ちなみに、今Jリーグで活躍しているチームも、たいていの場合この地域リーグを通過している(地域リーグを通過していないのは、恐らくJリーグ草創期からいるオリジナル10のごく一部かもしれない)ので、見た時に、このチームもか・・・と感慨にふける当該チームのファン・サポーターもいらっしゃることでしょう。

もう一つは、FC岐阜の草創期を知る数少ない人という点岐阜というチームがどう生まれ、どのような過程をたどっていったのかが、ものすごくわかりやすく書かれています。だって、私がこのチームを知っているのは、せいぜいJ2昇格後、12月に起こった経営危機の話から。それ以降、『岐阜=経営危機』という印象が強く結びついていましたから。
とにかく驚かされるのは、岐阜のチームの裏事情。特にここ最近(つまりはラモス体制)の裏話は、読んでて目からウロコのことばかりでした。苅部隆太郎選手の引退劇の裏にこんな事情があったとは・・・(汗)。あとは、吉田さん自身が仲間達と共に手掛けている会場配布のフリーペーパー「FC岐阜大好き通信」(通称:岐大通)の話も載っています。なお、この「岐大通」のバックナンバーは、吉田さんのサイト(football:→@fc_gifu:の「『岐大通』閲覧書庫」にアリ)内で閲覧可能です。

その他にも、地域リーグのまとめサイトを運営している「コミュサカ」管理人の話や旅行記、そして、がん患者である自身の闘病日記も載っています。どれを読んでも濃い内容なので、買って大満足でした。


サッカーはJリーグや海外サッカーメインという人は、是非読んでもらいたい一冊です。それ以外の人でも十分に楽しめると思います。
今回コミケで買えなかった方は、こちらでお買い求め下さい(送料が掛かります)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(0)TrackBack(0)