2015年09月13日

中日のベテラン選手に忍び寄る『引退』の二文字

先日、中日ドラゴンズの和田一浩選手が引退を表明しました。
和田選手は今シーズンに関しては、膝を痛めた影響で開幕に遅れ、若手の台頭もあって代打要員で過ごすことが夏あたりから多くなってきました。それでも3割近い(.283。9/13現在)打率を規定打席に達していない中でも残しているのは驚異的で、まだ引退するのは早いのではと個人的には思っています。思うに、主力で出られなくなったら引き際だと感じていたからでしょうね。


この和田選手の引退報道を皮切りに、中日のベテラン選手の去就(特に引退や戦力外通告)が取り沙汰されるようになりました

まず、小笠原道大(みちひろ)選手ですが、彼にも引退するのではないかと言われています(既に中日スポーツが引退と報じている)
今シーズン、春先はこれまた驚異的と言われた代打成功率を誇っていましたけれども、当たりの止まった6月以降2軍落ちになっていましたつい先日再昇格し、安打を放っていますが、その試合後のインタビューでは煮え切らない(答え辛い)反応を示していたのが印象的でした。特に今シーズンは大きなケガも無く、和田選手と同じく規定打席に達していないとはいえ、3割以上の成績(.326。9/13現在)を残しているので、まだ引退したくないと思う部分になっているのでしょう。
少なくともあと1年はやれると思ってます。地元でやらせてあげられないものでしょうか?

この他にも、川上憲伸選手や岩瀬仁紀選手も引退(戦力外通告)ではないかと言われています両者共に今シーズンケガで1軍登板ができなかったので、さもありなんと思っていましたが、思った以上に早かったなぁと。同様に今シーズン1回登板して以降2軍にいる山本昌選手も去就が問われています。さらに選手兼任でプレーしている谷繁元信選手兼任監督も選手としてプレーできるのかとも言われています。かつて、ヤクルトで同様の形態でプレーしていた古田敦也さんも監督2年目で選手としての戦力外通告を受けているだけに、その可能性がないとも言い切れません。下手をしたら監督としての契約も(4年契約とはいえ)打ち切られる可能性もはらんでいるだけに、クローズアップされた場合、一気に注目されることでしょう。


まだまだ当落選上にいるベテラン選手は何人かいるのでしょうけど、ここまで引退が取り沙汰されるのは、2006年のヤクルト以来だったと思います。そうなったのは、ひとえにカネの問題もあったのでしょうけど、元々中日がベテラン選手を多く抱えていたという問題点もあったのだと思います。


今回の一件で、中日は一気に若返りが図れるのか、それとも更なる『リストラ』を繰り出すのか、来シーズンはいずれにしても注目されそうです。


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Posted by alexey_calvanov at 16:20Comments(0)TrackBack(0)

2015年06月11日

輝く男、2000本安打達成

中日の和田一浩選手が2000本安打を達成しました。谷繁元信選手兼任監督を抜く史上最年長での達成になりました。ちなみに、この日は3安打の猛打賞も獲得し、大暴れの1日となりました。


和田選手は1996年のドラフト会議(4位)で西武に入団。入団当時は捕手として期待が寄せられていたものの、正捕手で現在ロッテ監督の伊東勤さんと現在も日本ハムで選手兼任コーチを務める中島聡さんが在籍していたことで捕手としての実績はあまり挙げられず、2年目からは外野手も務めることになりました。思えば、この時外野手の経験を積んでいたから、長いことやれたのではないかとも思います。
和田選手は、2000年頃から徐々に活躍していたものの、まだその時は外野手と捕手の兼業選手という位置付けでした。

その和田選手に転機が訪れたのは2002年当時の監督の方針で外野手一本で行くこととなり、そのことで成績が安定。西武のクリーンナップの一翼を担うことになりました。なお、西武時代にはアテネオリンピック日本代表・2006 WBC(ワールドベースボールクラシック)日本代表として出場経験もあります。

2007年にフリーエージェント宣言をして、地元(和田選手は岐阜県出身)の中日に入団。中日時代にも、西武時代同様、クリーンナップの一翼を担うようになりました。ただ、年齢による衰えなのではないかと思われた時期もあり、2011年にはバッティングフォーム改造をきっかけに不調に陥り、視力の低下などで2軍落ちも経験しました。それでも数多くの記録を作り、300本塁打(2014年)・1000打点(2014年)・近鉄を含む13球団から本塁打(2009年)を記録し、2014年に社会人野球経験者では古田敦也さん・宮本慎也さん以来3人目となる2000本まであともう少しというところで、ケガのため残りの試合を棒に振り、今年こそ記録達成・・・というふうになっていました。
ところが、和田選手は調子が上がらないということで、開幕スタメンから外れ、最近まで2軍での調整を余儀なくされました谷繁選手兼任監督いわく本調子になるまで使わないとのことだそうで、和田選手も我慢の日々というふうだったことでしょう。
1軍に上がってからは、八面六臂の大活躍。普通は記録達成前というのはプレッシャーで押しつぶされるものだと言われていたのに、スイスイとヒットを打ち積み重ねていきました。そして今日、2000本安打達成となったのです。


社会人まで経験してここまで積み重ねてくるのは、並大抵の努力ではできないことです。それは古田さんの時でも宮本さんの時でもそう思えたほどですから。だからこそ、今後もケガ無く1打席1打席を大切にして試合に臨んでもらいたいものです。
今後は2000試合出場達成も控えています。こちらもできることなら今シーズンで達成してほしいですね。


最後に、2000本安打達成おめでとうございます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:03Comments(0)TrackBack(0)