2019年05月09日

平成最後の東北に向かう⑧ 釜石駅にて

鵜住居駅からおよそ15分。旧JR山田線の起終点だった釜石駅に到着。今回乗った列車は、この駅止まりなので、次の列車が来るまで約20分待つことになります。次の列車が来る少し前にならないと乗れないので、しばらくは駅前を散策しましょうか。


SHV39_4949まずは釜石駅前にあるラグビーのモニュメント。正式名称があり、「巨大なラグビーボールと猫選手」というのだそうな。
こちらは、三陸鉄道リアス線全通(一本化)を記念して、「三陸鉄道を勝手に応援する会」より送られたものです。



SHV39_4941釜石市といえば、前にラグビーの街という側面を鵜住居駅で見せていましたけど、もう一つの顔として、鉄の街があります。

江戸時代末期から西洋式の製鉄業が勃興され、明治時代に日本で一番古い官営の製鉄所が開業します。この製鉄所は後に民営化(払い下げ)され、現在の日本製鉄(旧新日鉄住金)釜石製鉄所に繋がっていきます
ただ、平成に入ってから製鉄業は行われておらず、線材と呼ばれる鉄製品の製造をメインに行っていますこの製鉄所も東日本大震災で一部が被災しています。



SHV39_4947その近代製鉄の父となったのが、大島高任(たかとう)です。



SHV39_4944その像の横に建てられたのが、鉄のモニュメントと呼ばれるもの。近代製鉄150周年となった2007年の12月1日(鉄の記念日)に設置されました。上部には日本製鉄釜石製鉄所で燃えていて保存されていた高炉の火の一部を分けてもらって灯されています。その灯も東日本大震災で消えてしまったものの、その年の鉄の記念日に再点灯されました。



SHV39_4945ここには井上ひさしさんが作詞した曲のモニュメントもあります。幼少の頃に釜石市に住んでいたことがあるからだそうです。
左が♪釜石小学校校歌、右は♪ひょっこりひょうたん島。そういえば、作中のモデルは吉里吉里だという話を聞いたことがあるなぁ・・・。吉里吉里という地名の出てくる作品もあるし。結構縁が深いわなぁ。



SHV39_4942こちらは、復興の鐘全国から資金(うちわを売って得た利益)を集めてできたものです。
青銅製の鐘には、鎮魂・復興・記憶・希望の文字が四方にあります。



そうこうしているうちに、改札が開いた。私は切符を持っていたので早かったのですけど、一部の人は切符を買ってからだと思うので、大変だったろうなぁ・・・。

旧南リアス線の起終点にもなる釜石駅は、5つあるホームの1つのみ。他は基本的にJRのホームになるのですが、直通運行がなされた今、JRのホームも三陸鉄道として使っております


さぁ、盛駅行きの列車がやって来た。それに乗っていよいよ本当に盛駅に向かいます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:25Comments(0)