2014年08月24日

キューバ選手は急場しのぎ?

今シーズンから、プロ野球にキューバ選手が本格的に解禁されました。
過去にもキューバ選手がやって来ることはありましたけれども、過去の中日に在籍していたリナレスのように、ピークを過ぎた時期での来日だったり、キューバ政府の厳しい統制のために、亡命して大リーグなどを経由して入団するというケースが多かったです。


その解禁された今シーズンは巨人・DeNA・ロッテで4選手が入団しています。しかし、この選手が同じ球団にいられるのかどうかは、今シーズン終了後に掛かっているようなのです。
実は、契約権限は選手個人にあるのではなく、キューバ政府(スポーツ庁)にあるようで、契約を更新する時も政府の意向によって行われる入札制なのだそうで(新規獲得時も似たような感じになるらしい)。というのも、キューバ選手は国家公務員という扱いになっているからだそうです。
新規入団時には、球団が欲しいポジションや選手のタイプを要望として伝え、政府が出したリストから選ぶかキューバ国内で行われるトライアウトを経て選手を獲得するのだそうな。
で、契約更新時には、球団の意向よりも契約金を1円でも高く出した球団に派遣するというふうになるそうです。まるでキューバ政府が派遣会社の長みたいなふうですな。

ここまでカネにうるさい体勢なのはただ一つ。キューバ政府にカネが無いからです。
ご存知の通り、キューバはアメリカの経済制裁下に置かれています。旧ソ連が崩壊した後は厳しい経済状況の下に置かれていました。首都のハバナのワンシーンでクラシックカーが走る姿を見た人も多いのではないのでしょうか。よくも悪くも非常に貧しい状況なのです。今は開放政策で何とか持ちこたえているふうですね。
その開放政策の一環でプロ野球への派遣を行っているのです。プロ契約時には国庫に20%納めるという事情ゆえに、カネには結構シビアなわけですね。


果たして、来年は今年入団した選手が同じユニフォームで登場するのか、まだ来年の話をするのは早いのですが、そう思ってしまいましたよ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)