2015年05月11日

東北へ。2015⑦ 行き当たりばったりで向かった先

小牛田駅から石巻線に乗って石巻に向かったのですが、この石巻線も大船渡線に負けず劣らずのローカル線同じ車両が使われているせいか、雰囲気がすごく似ているような気が。そんな路線から吹き込む風は5月でも少々暑かった車内に涼しさをもたらしてくれました。窓際にいると気持ちいいんですよ。


さて、石巻駅に着いたはいいが、どうやらこの列車は女川まで行くようで。しばらく列車は停まっていたので、せっかくだから女川まで乗ってしまおうと思い立つ。しかしながら、石巻~女川まではICカードの適用外路線。大丈夫か?
・・・ええ、停車時間が10分近くあったものですから、一旦ICカードで下車して、石巻駅で切符を買い直しましたよ(ニヤニヤ)。それくらい余裕があるのがローカル線のいいところ(だと思う)。


SHL23_1484そんな石巻駅からゆらり揺られて数十分。終点女川駅に着きました。
この駅舎は今年運行再開に合わせて作られた新駅舎。温泉施設(女川温泉ゆぽっぽ)やコミュニケーション施設などを組み合わせた複合施設になっています。



SHL23_1485丁度駅前では露店が出されており、女川とその1個前の駅になる浦宿の間にある「きぼうのかね商店街」内にある「串焼き たろう」が出店していました。
軽トラの運転席側に刺してあるポスターのキャッチコピーがイカス(笑)。



SHL23_1486そのおやじさんが焼いているのが、串焼き。ほたて・つぶ貝・牛肉の3種類を販売していました。
今回そのうち、つぶ貝と牛肉を頂きました。



つぶ貝に関しては、貝の旨味と甘みが噛むごとにじゅわーっと出てきて、貝にも歯ごたえがあるふうですから、何とも言えない味、美味いです。
牛肉は焼き立てというのもあってか、柔らかくてジューシーでした。いい具合に焼かれていて、肉の旨味を十二分に引き出しておりましたよ。


SHL23_1489そんな女川町も東日本大震災の際には深刻な打撃を受けました。幸いにも街の遥か東側にある女川原子力発電所には深刻な影響はなかったものの、街中には津波が襲いかかり、石巻線も長らく不通になっておりました

そんな駅前周辺は、今は更地になっている場所も今後商店街と追悼施設が整備される予定となっております。女川駅はその復興への足掛かりとなっているんですね。



さて、このまま女川にいてもいいのですが、1時間以上待たされることになる。だったらば、今乗った電車に乗って引き返そうかなと思ったわけです。女川に関しては、何かしらの機会でもう一度訪れたいものです。その時はかなり駅前の姿も変わっていることでしょう。


午後1時過ぎに女川を出た列車は、石巻を経由し小牛田に戻ってきました。そこでまた待ちぼうけを食らいながらも、無事に仙台までたどり着きました。


SHL23_1490その途中、松島~愛宕の間にある新しい路線ができておりました。この新しい路線が、仙台~石巻を繋ぐ快速列車専用線「仙石東北ライン」になるのです。
この路線は、松島を抜け、この分岐を経由して高城町まで向かいます。その先は仙石線に乗って石巻まで向かうというふうになっています。
ただ、この2つの路線は当時線路を引いた会社が異なっていたため、電圧が違うとのこと。ゆえに長い間直通運転が行えなかったのです。ただ、震災後緊急退避などの路線が必要だと感じたのでしょう。今回この路線が引かれたわけです。

ここを走る列車は、電気とディーゼル(今回引かれた区間が非電化路線のため)のハイブリット列車になっています。異なる電圧に対応するための苦肉の策なんでしょうね。

なお仙石線は、この「仙石東北ライン」完成後には普通しか走らない路線になります。


個人的に言えば、松島海岸駅を通るルートを引いた方が効率や利便性が高いと思ったんですけど、難しかったんですかねぇ・・・。まぁ、無いよりかはいいと思いますけれどもね。



仙台に着いたのは午後4時頃。飛行機の時間は午後8時半だったので、まだ時間はある・・・そう思っていました。それがとんでもない事態になりかねなかったのは、次回話すことにします。


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Posted by alexey_calvanov at 23:45Comments(0)TrackBack(0)