2014年12月09日

名駅再開発、難航

超高層ビルの建設ラッシュになっている名駅桜通口(東口)。現在、大名古屋ビルヂング・JRゲートタワー・JPタワーの3つの超高層ビルが同時進行で建設中なのですが、JRゲートタワーに次いで大名古屋ビルヂングも一部開業の延期を余儀なくされる事態に陥ったのです。


新しくなる大名古屋ビルヂングは地上34階・地下4階で当初は2015年秋に全面開業の予定となっていました。しかしながら、内装工事に思った以上の時間がかかることが判明したため、今日半年の遅れ(2016年3月)となると発表されました。
このビルには2015年秋の全面開業に合わせ、三越伊勢丹ホールディングスが三越百貨店のサテライト店舗を開業するとしていました。しかし、商業エリア(地上3階+地下1階)の4割を占める同店舗は衣類・雑貨中心の構成になるとのことなのですが、店舗概要が見えてくると、前述した通り内装工事にかなりの時間がかかることが分かったため、テナントである三菱地所が延期を決めたというのが今回発表した経緯なのです。つまり、今回の完工の遅れは、全て三越伊勢丹ホールディングスのわがままに来ていると言っても過言じゃないでしょう。
そこまで力を入れたいのも、盟友だった名鉄百貨店と最大のライバルになるJR名古屋高島屋に対する対抗心から来ているんでしょうね。三越伊勢丹ホールディングスは、栄にある名古屋三越を核にして、星ヶ丘三越とこの中規模店舗をサテライトにして囲い込みを図りたいのでしょう。しかも中規模になるこのサテライト店舗は名古屋以外からJR・名鉄・近鉄に乗ってくる人をわざわざ栄まで乗り換えずに名駅で済ませたいという思惑もあるのでしょう。これまで地方に出店した小型店舗(エムアイプラザ。東海地方ではイオンモール各務原に出店している)とも毛色が違うと思います。

この商業施設以外の部分(オフィス部分や金融機関など)はこれまでの公表通り2015年秋以降に開業していくとのことなので、商業施設の遅れがなければ何の問題もなかっただけに、三越伊勢丹ホールディングスの見通しの甘さが目立つ格好になりました。

ちなみに、JRゲートタワーも基礎工事の難航で2015年末開業から2017年4月開業にずれ込み、JPタワーに関しては工期の遅れはまだないものの、漏水トラブルのため地下鉄東山線が一時停止した経緯があります。状況次第では工期の遅れに繋がる可能性もあります。


複数の民間事業が重なっているため、難しい部分もあるのですが、ここまできたら名駅地下の再開発・名鉄のホーム拡張と一体化させて、これまでの不便さを一気に解消させてほしいと願いたいものですわ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:22Comments(0)TrackBack(0)