2020年02月26日

ゲーム雑誌は紙媒体では成り立たなくなってきているのか

株式会社Gzブレインで刊行されている「電撃PlayStation」。1994年の創刊からPSシリーズのみを追い掛けてきた専門誌で、25年以上続く老舗ゲーム雑誌になりました。その「電撃PlayStation」が3/28刊行のVol.686を持って、定期刊行を終了することになりました。


「電撃PlayStation」は1994年に発売したプレイステーションの直後(12/16。プレイステーションの発売日は12/3)に「電撃PCエンジン」(現在の「電撃G's magazine」)の増刊として刊行。プレイステーションの好調と共に部数を伸ばし、1995年6月より月刊誌として独立1996年6月からは月刊ペースを隔週刊での刊行に切り替えています。
しかし、インターネット社会の普及に伴い、情報の速報性(特に攻略記事や速報的なニュース)に負けるようになり、2018年から再度月刊化されたものの、勢いを取り戻せず、今回の決定に至ったのです。


定期刊行は終了するものの、ムックや増刊といった不定期刊行(いわゆる先祖返り)での刊行で存続し、Webメディア「電撃オンライン」中の「電撃PlayStation」やYouTube番組「電撃PS Live」は引き続き行っていくとのことだそうです。


・・・表向きは、メディアを取り巻く環境云々と述べていますが、内心は「週刊ファミ通」とかぶる部分が多いとかねてから言われていました。その『かぶる部分』、つまりムダを省くために定期刊行を止めるという選択を取ったのでしょう。
その他KADOKAWAから刊行されている「電撃G's magazine」はゲーム雑誌ではなくマルチメディア雑誌として生き残っているため、「週刊ファミ通」とかぶる部分は少なく、「電撃PlayStation」と同じくGzブレインから刊行されている「B's-LOG」は女子向け男性ゲーム誌なので、これも「週刊ファミ通」とかぶる部分が少ないので、しばらく残っていくことでしょう。
ちなみに、「週刊ファミ通」が思っているだろう定期刊行終了させたい次のターゲットは、これまた「電撃PlayStation」と同じGzブレインから刊行されている「電撃Nintendo」になると思われますが、現状はNintendo Switchの好調さで残っていくと思われます。


その「週刊ファミ通」もいつまで残っていけるのかわかりません。それだけゲーム雑誌というのは、インターネットがもたらした情報の速報性に押され、存亡の危機に陥っているのです。「週刊ファミ通」は、読み物としての雑誌になっていくことで生き残ろうとしているのですが、果たして上手くいくのでしょうか。


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)