2011年11月26日

2011年秋の旧愛岐トンネル群を歩いてきた

11/23~11/27の間、旧愛岐トンネル群の2011年秋の一般公開が開催されるということで、この場所の紅葉は素晴らしいという話は以前から聞いていたので、行ってみることにしました
本当は初日である11/23に行きたかったのですが、天候が思わしくなかった(後に小雨まで降る始末)ので、天候のよくなる今週末まで待つことに
早く行けばいいのに、昼すぎに出発。接続の悪さで高蔵寺駅(最寄りになる定光寺駅のひとつ前の駅)で30分待たされることに(泣)。
着いたのが13:50すぎになり、ホントギリギリだった(汗)。1時間くらいかかってるよ。でも、接続がよければ、名古屋から普通電車で30分ちょっとなのになぁ・・・。

旧愛岐トンネル群入口は駅から降りて東に数分歩いたところにあります。
なお、閉場は15時までで、受付終了時刻が14時までなので、接続の悪さから早いこと行くことをオススメします


PA0_0737旧愛岐トンネル群入口。このように急こう配な階段を上ることに(苦笑)。
旧愛岐トンネル群は山の中にあるだけでなく場所によっては写真の階段のような急こう配なところもあり、運動靴は必須。そして、トンネルは明かりがあれども暗い部分が多いので、懐中電灯も持って行った方がいいです。一応一部トンネルでは貸し出しも行っていますが、あまりの人の多さに無くなっているケースもあるので。
ちなみに、保存維持費と保険等で100円を支払う必要があります(小学生以上)



PA0_0741入口上がってしばらく行ったところにある立て看板。



PA0_0744旧愛岐トンネル群で最初になる玉野第三トンネル(通称3号)。
旧愛岐トンネル群は全部で13(本当は14あったのだが、諏訪第三トンネル(通称9号)は新トンネル建設の過程で1965年取り壊し。ルート的に現在の古虎渓駅(岐阜県多治見市)と推測)あり、そのうち一般公開されているのが4つ(全長8kmのうちの1.7km)残りの4つはJRが利用中、5つはまだ未調査というふうになっています。



PA0_0751当然ながら、鉄道トンネルだったことから、こういった鉄道遺物もいくつか出てきております
最近では、台風通過によってレールや枕木が出てきたなんて話も。



PA0_0750この旧愛岐トンネル群は東海地方唯一の鉄道隧道(ずいどう)として近代化産業遺産として2009年(2008(平成20)年度)に認定されています。
最近では、2011(平成23)年の土地活用モデルコンテストで審査委員長賞を受賞しています。
大賞・理事長賞を取った何億・何十億といった巨大プロジェクトや二子玉川ライズやららぽーと横浜パークシティといった大型商業店舗(候補の中には大阪の駅ビル開発や東京世田谷の遊園地跡再開発もあったとか)に並んでの受賞だっただけに、異色だったらしい(運営資金は寄付金とトヨタ等の支援で得られる380万円のみ)



PA0_0759竹林の中から見える紅葉をパチリ。
もっとも、きれいな紅葉が見えたのはここくらいで、まだまだだったのですが(苦笑)。もう半月くらい待たないとダメだったかいのぉ・・・。



PA0_0758竹林の中で突然祭りばやし(のようなもの)が。
・・・おまいらどこでやってるんだ(笑)。



PA0_0765一般公開の1/3くらい歩いたところで現れる玉野第四トンネル(通称4号)



PA0_0762このトンネルを多治見方面へ歩いていくと、出るすぐのところにこんな亀裂が。
これは昔SL(蒸気機関車)が脱線した際にぶつかってできた割れ目なのだそうな。



PA0_0767次のトンネルの間に見える川の光景。実に素晴らしい光景です。
実はこの川は庄内川。名古屋市内に流れるそれとは全く違うものになっています。



PA0_0766隠山第一トンネル(通称5号)トンネル。
立派なレンガ造りです。



PA0_0769隠山第一トンネルを抜けるとすぐ現れるのが隠山第二トンネル(通称6号)トンネル
一般公開区間では最後かつ最長のトンネルで、長さ333mになります。



PA0_0770SL(蒸気機関車)が出す煙ですすけた天井を見ると、往年の歴史を感じさせてくれますね。



PA0_0775曲がりくねったトンネルのため、暗い。
そのため、自然採光でできるだけ明るくなるよう努めてくれています
この自然採光がきれいなんだよねぇ。これは実際のものを見るべき。



PA0_0778多治見側の入り口そばには、使い物にならなくて捨てられたレンガがいっぱいあるそうで。そのレンガが展示されています。
このレンガを見ると、どこで製造されたものなのかが特定できるのだそうな。



PA0_0772そして、トンネルを抜けると、そこは行き止まりだった(笑)。
この先はまだ未調査区域かつ歩くためのものが無くなっている状態になっています。
ちなみに、この先は岐阜県多治見市。近くには道路が走っており、もう少し北東側に向かうと、名古屋市の最終処分場があるというところ。



PA0_0773現在、その先を公開するために鋭意進行中だそうで。その一つにフットパス化計画も行われるのだそうな。



PA0_0784時間がないのに帰りにちょっと寄り道(苦笑)。
山オヤジの大エノキというのを見に行って来ました。
この木は三位一体の木とも呼ばれ、エノキの他クマノミズキ・イヌシデという木も一緒に生えているのだそうな。
・・・にしてもでけぇ。



PA0_0779その向かう道の途中も景色がいいので撮ってきた。
まだまだ紅葉は早かったのぉ・・・(嘆)。



PA0_0789庄内川の流れを利用して発電施設が作られております。
とても名古屋の川の流れを見ると想像できないでしょうが、庄内川です。



今回は残念ながら紅葉には早い感じだったものの、トレッキングコースとしては優秀ですね。廃線跡なので足場が悪いのですが、杖も貸してくれるので安心です。この時期は空気が澄んでいていいですよ。


この催しは11/27まで。たぶん大丈夫だと思いますが、雨天中止なので注意。
次回の公開は恐らく春になると思いますけど、この時は若葉がきれいなので、また行けたらと。


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Posted by alexey_calvanov at 23:30Comments(0)TrackBack(0)