2021年07月31日

三島さん、まだまだ大変ですわ

東京オリンピックは、男子100mの予選が行われ、1932年のロサンゼルスオリンピックに同じ種目で出場した吉岡隆徳さん以来、89年ぶりの決勝進出を狙った多田修平・山縣亮太・小池祐貴の3選手でしたが、3選手共に予選で敗退となりました。3人共9秒台のタイムを誇っていただけに、まさか・・・という扱いではありましたけど、私個人としては、さもありなんで見ておりました
常に9秒台ないしは10秒0台のタイムを叩き出せているわけではない点と、大舞台(特に国際大会)での活躍が少ない点を最も心配していまして、その点では予選選考に漏れてしまったサニブラウン・アブデル・ハキーム選手や桐生祥秀選手の方がマシだったのではないかと思ってしまうほど。
あとは、今回走っていた外国人選手が高速対応していた点も敗因でしょう。レース展開が早くなると見越していたのか、偶然だったのか、10秒0台~10秒1台のタイムでの争い(予選で9秒台は3人のみ)になり、一番可能性のあった山縣選手(10秒15)は、組み合わせの妙でタイムで拾われることも叶わなかった事態となりました。実は、10秒21で予選を通過できた選手がいたので、その選手のいた4組目(偶然にも小池選手がおり、そのタイムも10秒22とコンマ1秒で落ちている)にいれば、ワンチャンあったかなと思うところはあります。改めて予選上位3位までが自動でクリアには魔物がいるんだね・・・。これが純粋にタイム順だったら、どうなってたんだろう。


ホントにもうちょっと、さじ加減の違いなんです。塩を一振り多くやってしまったがために、味のバランスが崩れたみたいな感じなのでしょう。


日本人初の短距離走者である三島弥彦さんが、同じく日本人初の長距離走者である金栗四三(しそう)さんに「日本人にはやはり短距離は無理なようだ」と語っていますが、そんなことは無くなりつつあると思ってますよ。ただ繰り返しになりますが、常に10秒0台のタイムを叩き出せるようにならないと、予選を楽々と越えられないでしょう。それができるのは、海外経験の多いサニブラウン選手や桐生選手だと思ってます。度胸が付けば、海外はおろか陸上経験の浅いデーデー・ブルーノ選手も面白い存在になるのだろうけど、今回のオリンピックの活躍次第かな・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:12Comments(0)

2017年06月24日

大荒れの日本陸上100m

今日、ヤンマースタジアム長居で日本陸上選手権(日本選手権)が行われていました


今日はNHK総合で放送(19:00~19:30はBS1で放送)されていたのですが、放送当初は大丈夫だったものの、100mの始まった頃には雨が降っていて、去年の名古屋の時と似たような環境になっていましたね(名古屋の時は止んだ後だったけど、路面が濡れて走りにくかったことは変わらないだろう)

そんな中で行われた男子100m、今年は5人の有力候補がいる中、ロンドンで行われる世界陸上に出場できる3枠を争うという大混戦になっていました。
その5人というのは、日本陸上では珍しいプロ選手となり、去年の日本陸上1位だったケンブリッジ飛鳥選手、日本記録に最も近い記録を持つ桐生祥秀選手、ベテランの領域に入ってきた山縣亮太選手、伸び盛りの機体の若手サニブラウン・アブデル・ハキーム選手、そして今年きら星のごとく登場した多田修平選手です。
先程紹介した5人とも予選・準決勝を無事突破し、決勝進出を果たして迎えた男子100m決勝。いいスタートを切ったサニブラウン選手が圧巻の走りを見せていましたね。段違いのスタートと走りを見せ、他を寄せ付けない走りになっていました。そこに食らい付いたのが、新星の多田選手終盤少し落ちたものの、サニブラウン選手に最後まで離れまいと必死でした。
3位は昨年優勝のケンブリッジ飛鳥選手。たぶん悪くはなかったんでしょうけど、序盤に少しもたついたかなという感が。4位になった桐生選手を抜くのがやっとでしたね。その桐生選手と5位になった山縣選手は共に伸びの無い感じでした。調子が悪いのかグラウンドコンディションが悪かったことが響いたのか、ちょっと何とも言えないですわ。
この結果、サニブラウン・多田・ケンブリッジ飛鳥の3選手が世界陸上内定となり、桐生選手は選外になりました。ただ、桐生選手は参加標準記録を突破しているので、4×100mリレーの選手として出場できる可能性は残っています

でも、若手がこれだけ出てきて、伸び盛りな選手も何人かいるまだまだ世界のトップ選手のいるファイナリストに残ることは難しいのかもしれないけれども、リレーでメダルが獲れたように、それなりの実力は付けていると思います。まずは準決勝進出を目標にして、準決勝で実力を出せるように頑張ってほしいものです。


ちなみに、女子100mは8連覇を目指していた福島千里選手が市川華菜選手に敗れる波乱が起こりました。これで、女子は市川選手に内定なのではないかなと思います。決まれば自身初の世界陸上出場になるので、まずは伸び伸びと走ってほしいものですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:40Comments(0)TrackBack(0)

2012年08月04日

オリンピックの華、陸上が始まりました

ロンドンオリンピックも後半戦を迎えております。
日本時間の昨日から、いよいよ陸上(トラック&フィールド)競技も始まり、オリンピックも佳境を迎え始めています。もちろん、準決勝に進んだサッカー、これから競技の始まるレスリング・シンクロナイズドスイミングなどメダル候補・注目競技はまだまだありますけれども、私自身一番楽しみにしていた陸上が始まることで、オリンピックは本番を迎えたなと思うわけですよ。


とりあえず、ハンマー投げの室伏選手は順当に予選通過し、決勝が楽しみになってきましたね。ライバルのベラルーシのチホン選手が8年前などの検体でドーピング陽性反応が出たため欠場となったようですので、上位入賞は非常に堅いんじゃないかなと思います。あとは長い間かけて積み上げてきたコンディションが上手いこと機能するのかが気になるところです。


そして陸上の中でも最も人気のある100m、女子は福島選手がまさかの予選落ち。一次は通過してくれるものと期待していただけに残念至極。調子が悪いということですが、調整が上手いことやっていたのかも気になるところ。この調子の悪さが終盤に行われる4×100m(400m)リレーに響かないかも合わせて気になりますね今回は最年少出場選手にもなる土井選手が活躍できる唯一の晴れ舞台なだけに、その舞台がいい思い出に変わるよう努めてほしいです。

一方男子は、山縣選手が一次予選で自己ベストを1秒更新するタイムで準決勝進出を果たしましたこの大舞台で行進したことは大きいし、何より調子のピークを上手く合わせられたことで得られた予選通過だと思います。この快挙は伊東浩司さんがシドニーオリンピックで一次予選を通過して以来12年ぶりとのこと。全体でも7番目(午後9時半現在。まぁ、予選通過1位と2位がほぼガチンコ勝負したんじゃないかと思えるくらいのタイムの9秒88(アメリカのライアン・ベイリー選手)とか9秒97(アメリカのジャスティン・ガトリン選手)とかはもう放っておいて(苦笑))ということで、次の準決勝、恐らく3着までの選手が進出ということになるんでしょうけど、若さで突破して、1932年のロサンゼルスオリンピックで「暁の超特急」と言われた吉岡隆徳(たかとし)さん以来90年ぶりの100mでの決勝進出を果たしてほしいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:44Comments(0)TrackBack(0)