2013年06月06日

ガッツお目覚め

小笠原道大(みちひろ)選手、巨人ではもうベテランの領域に位置付けられる選手で、愛称はガッツフルスイングにこだわるプレーからこう呼ばれています。
元々は日本ハムで捕手をメインにこなしていた選手で、後に内野手として登場する機会が多くなりました(一時期は外野手でのプレー経験がある)。2006年オフに巨人へフリーエージェントで移籍し今に至るのですが、統一球が導入された2011年以降、極度の不振とケガが重なり、見るも無残な成績になってしまっていました。それでも2000本安打を達成し、その後でもまだ選手としての灯は消さなかったジャイアンツ球場(2軍選手が練習する球場。よみうりランドの中にある)で若手と一緒に腐らずに新しい打撃フォームを作っていました

そして今年、ケガで2軍スタートだったものの、徐々に調子を取り戻し、交流戦に入ってしばらくして1軍に昇格。再び代打をメインに登場することとなりました。


そんな状況の中で迎えた昨日(6/5)の試合、相手は古巣の日本ハム戦試合は陽選手のソロアーチで日本ハムが先制。その後は調子のよかった吉川選手を打ちあぐねいていた状態でした。

ところが、8回に吉川選手を捕らえ、迎えた延長11回に坂本・阿部選手が繋いだところで、小笠原選手にチャンスが巡って来たのです。
相手投手は増井選手。彼は小笠原選手をあっという間に追い詰めましたが、小笠原選手はカットして粘ります。そして8球目、149km/hのストレートをフルスイング打球はあっという間にライトスタンド、巨人ファンの歓喜する中にボールが埋もれました。野球人生の中で何度も打っていたサヨナラホームランだったと思いますが、今回のような劇的でかつ復活ののろしとも言えるこのホームランには今後特別な思い入れができてくるのかもしれませんね。


小笠原選手の実に2年ぶりのホームランで劇的勝利を飾った巨人。衰え掛けたチームの勢いを再び付ける勝利になったと思います。
対して日本ハムは好調の吉川選手を見殺しにしてしまった、ともすればあまり調子のよくなかった澤村選手を攻略できなかった打線に全ての原因があると思うのですけど、水物ともいう打線ばかりを責めるわけにもいかないのも事実繋がる野球の再確認と継投の再考を求めたいところです。個人的には、打者を出した時点で動くべきだったのではないかなと思います。

ともあれ、小笠原選手で負けたのなら、同じ負けでもまだ納得がいきます必死になってもがいた中で掴んだ勝利がたまたま古巣だっただけのことなんです。悔しいことは悔しいですが、ここは打った小笠原選手を褒めるべきだと思います


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2012年10月22日

徳俵から劇的勝利で日本シリーズへ

2012年のクライマックスシリーズ・セ、最終戦となった今日の巨人×中日6戦目。巨人が4-2で中日を下し、3年ぶり33回目の日本シリーズ進出を決めました。


正直今回の巨人は苦しみながらの進出となったのかもしれません、初戦から3戦目を落とし、特に3戦目は延長戦の末に負けたこともあって、まさに崖っぷち、原監督の言うところの徳俵に足が掛った状態と言ってもいいでしょう。
ただ、巨人は4戦目の沢村選手の好投を皮切りに、5戦目の石井義人選手のサヨナラヒットで一気に勢いが付きました
そして最終戦、序盤の2回裏に寺内・長野(ちょうの)両選手のタイムリーで一気に3点取ったのが決め手になったのではないのでしょうか投手陣はホールトン選手が悪いながらものらりくらりとしたピッチングで中日打線を5回0点に抑え、中1日ながらも登板した沢村選手が1点取られながらも1回を抑え切り、その後、山口・西村両選手のシーズン通りのリレーで中日打線を抑えていきました。

中日も再三あったチャンスをことごとく潰された格好になり、投手陣も山井選手が村田選手にソロアーチを浴びて万事休す序盤の3点とこの1点が大きくのしかかって、9回に2点差にまで追いついたものの、荒木選手が倒れて終戦となりました。


実は、中日は4勝できた可能性があったんです。特に3連勝していたことを考えれば、その素地は十分にあったと思います。ただそれができなかったのはただ一つ。盤石とまで言われていた投手陣が思わぬケガで穴が開いてしまった、それだけなんです。
クライマックスシリーズを迎える前にはエースの吉見選手と大車輪の活躍を見せたソト選手を、ファーストステージ終了後には中田賢一選手が抜けてしまい、ローテーションの穴が大きくなっていました。確かに伊藤準規選手の活躍は高木監督にとっても想定外だったのでしょうが(苦笑)、それでも抜けた穴を必死で埋めている感はよくわかりました。だからこそローテーションがきっちり回っていれば、中日の4連勝の可能性が高かったわけです。逆に言えば、打てないと称されていた打線の歯車がかみ合っているうちに巨人を引き離せれた可能性もあったわけです。

巨人が勝った理由は、かねてから言われている選手層の厚さが最後になって効いてきました。思わぬ伏兵が活躍するというのが短期決戦の大きな特徴ですが、古城・石井選手はその短期決戦でベテランとしてその存在意義を発揮したと言えるでしょう。さらにマシソン選手といったシーズン中にケガした選手が戻って来たのも大きかったと思います。


ともすれば10.8決戦を思い起こさせるような試合、奇しくも原監督は当時のスタメン、高木監督は当時の監督として戦った関係でもあります。師である長嶋終身名誉監督が果たしたように、原監督も決戦を制しました。そして師である長嶋終身名誉監督が果たした日本一になるために、原監督はパリーグ覇者となった日本ハムとの最終決戦に挑みます。


最終決戦の日本シリーズは10/27、東京ドームから。間もなくその幕が開きます。


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Posted by alexey_calvanov at 23:30Comments(0)TrackBack(0)

2010年12月27日

今や応援団も球団が募るのか

今日ニュースサイトを見ていたら、巨人の東京ドームを中心に応援している私設応援団が、手に入れたチケットをネットに流した(不正転売した)ため、自主的に解散したそうな。
その応援団が30年以上続いた伝統応援団だったため、ファンばかりでなく選手が残念がるという事態に。
そこで巨人軍が関東圏に住む人ないしは勤務している人を中心に私設応援団員を募集するのだそうな。


実は、プロ野球の応援団員のほとんどが私設で、球団との関係は極めて薄いとされています。私の知っている限り、公設でやっているのはロッテくらいじゃないのかなと。あそこはチアガールも応援団長も公設(千葉ロッテマリーンズの社員扱い)だったはず。


でも、こう球団が率先して応募をかけるというのは珍しいですね。普通は(なくなる)応援団が率先するものなのに。
でも、新たなる船出をしようとするわけですから、根っからの巨人ファンには、巨人愛を引き立てられる願ってもないチャンスになりますよ。状況が許せば地方へ行くこともあるでしょうし。

・・・できることならば、出入り禁止状態になっているナゴヤドームにも来てもらいたいものです。これは、たとえファンじゃなくとも、新しくやろうとしている応援団に門戸を開いてあげてほしいお願いでもあるのですが・・・。  
Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)TrackBack(0)