2014年02月12日

明暗は関係ない、ベストを尽くした

ソチオリンピックは現地では5日目~6日目(日本時間では共に2/12)に差し掛かり、メダルの話題と惜敗に泣く話題が挙がって来ました。


2/12早朝には、スノーボード男子はーフパイプで平野歩夢(あゆむ)選手と平岡卓選手が日本スノーボード界初の銀・銅のメダル(平野選手は最年少のメダル授与者)。この競技の1位はIPODことユーリ・ポドラドチコフ選手で、難易度の高い新技(ヨーロフリップ:You Only Live Once Flip)を披露して94.75点の高得点をマーク絶対的王者とされたショーン・ホワイト選手は決勝では雪上コンディションが合わず4位に終わりました。
金メダル候補とまで言われた平野選手でしたが、正直金メダルを取れなかったのは残念と言えば残念ですけど、絶対的王者を倒してトップ3に入れたことは大きな意義があると思いますし、1位のユーリ・ポドラドチコフ選手は、ここぞとばかりの大技を持って来られるくらいに度胸が据わっていたのだと思います。着実さでいけば、平野選手はNo.1だと思います。
3位に入った平岡選手は背水の陣で挑んだ決勝2回目が全てでしたね。
失敗覚悟で攻めの姿勢を取ったのが、大技を成功させることに繋がったのだと思います。彼もショーン・ホワイト選手を抜いて上位に立ったのですから、今後は明るいと思っています。きっと平野選手に負けず劣らずの立派な選手になってくれるでしょう。


そして、つい先程、2/12夜には、ノルディック複合個人ノーマルヒルで渡部暁人(あきひと)選手が銀メダルを獲得しました。ノーマルヒルで稼いだ貯金を残しつつも、クロスカントリー10kmで粘って2位というこれまでの日本の戦い方とは違う形がやっと形になったとも言えるでしょう。
これまで、つまり1990年代は、ジャンプで点数を稼ぎ、クロスカントリーでその貯金を切り崩すというふうだったのですが、あまりにジャンプの強い日本勢へのアドバンテージを減らすため、ジャンプの加点を徐々に減らしていった経緯がありました。その間、日本はなかなか上位に食い込むことができず惨敗続きでもありました。それを打破するため、今回のような新しいスタイルをいち早く掴んだのが渡部選手だったのです。
ワールドカップでも2位になっているとのことなので、今回の2位も大きな意義があります。もう少しで金メダルだったので残念ですけれども、復活ののろしを揚げられたことは、この後の団体戦などにいい影響を及ぼしてくれるものと期待しています


一方で、女子ジャンプの高梨沙羅選手は4位と残念な結果に終わってしまいました。以前にも書きましたが、ピークの持って行き方が上手くいかなかったものと思われます。勝ち急いだ等メンタル面でのもろさも若さゆえに・・・ということなのかもしれません。
しかし、第一人者であることは変わらないですし、今年の成績は胸を張っていいものです。そしてまだ17歳。まだまだ先があります。ここで腐らずもっと精進すれば、きっと次回はいい成績が挙げられると信じております。皆今回の成績で責めることはないですよ。胸を張って帰ってきて下さい。


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Posted by alexey_calvanov at 23:15Comments(0)TrackBack(0)