日本では、先日ニンテンドー3DSが1万円値下げされ、PS3も5000円ほど値下げされることになるそうです。PS3に関しては、アメリカ・ヨーロッパでも同時に値下げされるとのことだそうです。
そのヨーロッパでは、これからはそのままで出すのではなく、何かを省いて安くする(いわゆる廉価版)という戦略が採られるようです。
まずSCEがPS3に続いてPSPも11月に値下げすることを発表しています。しかしこの値下げは、そのままで値下げするのではなく、Wi-Fi機能を省いた状態での値下げ。これによって99.99ユーロで販売するとのこと。
同じ販売戦略は任天堂でも行われ、Wiiも値下げをするものの、ゲームキューブとの下位互換を省いて値下げをするのだそうです。これによりスリム化を実現するとのことだそうで、もしかすると「薄いWii」という触れ込みでヨーロッパの家庭にさらに浸透していくのかもしれません。なお、ゲームキューブのコントローラーはそのまま使えるそうです。
この戦略、一見日本には関係ないと思われる部分もありますが、さにあらず。更なる普及を促すための手段として使えるからです。
ケータイやPCなどの家電の話でいけば、いわゆるエントリーモデル(普及型モデル)として販売されるのがそれで、多機能はいらないからむしろシンプルにしてくれ・・・という人達に向けて販売されるものを指します。
ゲーム機でも、メガジェット(小型版メガドライブ)やゲームボーイミクロなどがそれに当たると思われますが、基本的には追加機能などを付けておトク感を出す方が多いのかなと。
しかしながら、ゲームキューブをやらないのに、ゲームキューブの機能が付いているのはムダと思う人やWi-Fiができる環境じゃないのにWi-Fiが付いているのはムダと思う人が少なからずいるのではないかと思います。その潜在する需要がまだまだいるはずなので、ヨーロッパで成功を収めた場合、この施策は日本にもやってくると思います。