2015年03月11日

あの日から4年

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が起こってから今日で4年となりました。


地域による復興の差は、これまで以上に露呈されている点は問題ではあるものの、総じて言えば一歩一歩確実に復興が進んでいるように感じます。特に放射能による汚染が続く福島県浜通りで復興が進み始めたことは、この1年の中で大きな出来事ではなかったのかと思います。

しかしながら、東京オリンピック開催決定に伴い資材の高騰が起こるようになり、人不足も起こっています。この状況が復興への今後足かせになっていかないか、復興の差に拍車を掛けないかとも言われています。
また、復興の方向性を巡って地域住民が対立している例もまだあり、下手をしたらもうその地域の復興はままならなくなるのではないかとも思えてなりません。

そして今後の課題は、これまで仮設住宅で築いたコミュニティが再びバラバラになっていかないかという点です。
阪神・淡路大震災の際には一度仮説住宅で築いたコミュニティが、復興住宅に移る段階で再びバラバラになったことで孤独死が相次いだと言われています。東日本大震災では集団移転を促進させているとのことですが、復興住宅が建築完了となった際に、希望者全員が同じところに移れるように配慮して、できる限り孤独死を減らす努力をしてもらいたいものです。コミュニティ崩壊の阻止と新しくできたコミュニティ保護こそが今後被災地に横たわる大きな課題になるはずです。国と自治体はこの点を憂慮してもらいたいものです。


そして、集中復興期間が来年で切れますそうなった際の復興計画はどうするのか、政府に本腰を入れてほしい課題でもあります。東日本大震災は甚大な被害をもたらしました。到底5年では終わらないはずです。普通に震災と津波の被害を受けた地域は、今後東京オリンピック関係で物資と人不足になることを加味しても、少なくとももう5年は必要なはずです。そして福島第一原発の被害を受けた地域は、福島第一原発の廃炉まで最低40年かかるとも言われてるので、それ以上の支援が必要です。人の住める地域が広がってきたとはいえ、確実に安全と立証できることが必要なのではないかと思います。


震災復興はまだ終わりではありません。被災地の現状が報じられることが減っていく中、私達ができることは、私達ができる範囲内での大なり小なりの継続的な支援であることを忘れてはならないと思います。


最後に、亡くなられた人達へのご冥福をお祈りすると共に、被災された地域の1日も早い復興を心からお祈り申し上げます


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)