2020年03月30日

魔法使いは生き残れるか?

志倉千代丸さんが社長となって運営している会社であるMAGES.。ゲーム開発だけでなく音楽プロデュースなどの音楽関連、アニメーション作品への参画、イベント運営、ラジオなどの番組制作、芸能関係にも進出している会社でもあります。一昔前は5pb.ブランドでゲーム関係を手掛けていました。
そのMAGES.が、「白猫プロジェクト」開発・運営や「ドラゴンクエストウォーク」の開発を手掛けているコロプラに買収され、完全子会社化されることになりました。


MAGES.は2005年に5pb.として設立されます。その頃はコンテンツ制作会社のティー・ワイ・オーの傘下にありました。しかし、2009年に独立その翌年にドワンゴと文化放送との合弁会社であるAG-ONEと合併し、現在の名称になるMAGES.が設立されます。
MAGES.は2013年にドワンゴの子会社となって、KADOKAWAグループに参画するものの、ブランド力強化のためにKADOKAWAグループから離脱し、再度独立していました。


今回コロプラに買収されることになったのは、双方のさらなる強化を図りたいからと言われています。

コロプラとしては、オリジナルIP(知的財産)創出力・既存IPの知名度を生かしていきたい思惑があるようです。既に「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」・「白猫プロジェクト」・「ドラゴンクエストウォーク」などの実績ある作品を生み出しているものの、知名度と持続力の無さが課題になっていました。その点の解消を狙っているのでしょう。

MAGES.としては、財務と経営管理を強化したい思惑があるようです。発想力があっても、資金の面で滞りが出てしまいかねないため、思い切った開発ができなかったのだと思われます。マルチ展開などでねん出はしているのですけど、バクチの要素も多く、どこかがコケたら経営が一気に苦しくなるのは明白です。ある作品がいまだ発売未定なのは、それが理由なのだと思います。


ただ、この提案はMAGES.サイドの経営が苦しかったのではと窺い知りたくなるふうですね。一応7.8億の純利益を出しているものの、9800万円の営業損益を出しています。営業面で上手くいってないのが足かせになっているようです。そこで自分達のアイデアを出す力を売り物にした逆を言えば、その『資源』を奪われてしまったら、この会社の存在意義が無くなってしまうわけで・・・。
それでも、この会社は、ベンチャー企業あるあるで、『志倉千代丸の個人商店』の様相を呈しているので、志倉さん次第で何とかなるとも思っています。彼さえコロプラに奪われなければ・・・。いや、そんなことはないか(苦笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:34Comments(0)