2014年12月15日

『支持政党なし』の恐怖

『支持政党なし』という政治団体があったことをご存知でしょうか?
実は、この政治団体が北海道の比例区で登場し、下手な政党団体よりも支持を集めていたことが明らかになりました。


選挙活動中から名前だけは掲載されていた『支持政党なし』。北海道だけでしか活動をしていなかったので、他の地方では何をやっているのかわからず、新聞の掲載でも「『支持政党なし』は政治団体名」としか書かれていませんでした。
この政治団体は、元々新党本質→安楽死党という名称で政治活動をしており、『支持政党なし』としたのは、死に票を無くすための選択肢とインターネットを利用した直接民主制の確立を名目にしていました。北海道を活動拠点にしたのも、北海道は革新的な考えを受け入れやすいという点と代表の佐野秀光さんが北海道で仕事をしているからと言われています。

今回の選挙では、比例名簿を掲載した8政党・政治団体中6位で議席獲得なしではあったものの、104,854票と際立ったものであり、国政政党である社会民主党(53,604票)・次世代の党(38,342票)を上回っていました


はっきり言って、選挙制度の盲点を突いた小賢しいやり口ですね。実際に格段に得票数が伸びている(同じ北海道ブロックに立った新党本質時代では7399票)ので、このやり口は間違っていなかったと言えます。
しかし、清き一票を委ねた有権者は本当に『支持政党なし』を支援していたのでしょうか人によっては、既存政党への抗議の意味を込めてこの名称を書いた可能性だってあります。この人達の想いは見事に踏みにじられたと言えるでしょう。
だからこそ、選挙管理委員会に問いたい。こんな小賢しい名称を通すべきではないと。ミスリードを招くような政党・政治団体名は法律で規制すべきではないかと思うのです。これ以上『政治的な悲劇』を巻き起こして、政治不信を助長させないためにも、なるべく早急に行ってほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:51Comments(0)TrackBack(0)