2015年05月26日

セット販売でサントリー傘下に

「桃の天然水」・「Roots」のブランドでおなじみのJTのソフトドリンク(販売はジェイティ飲料)。今年2月に飲料事業から撤退することが明らかになって以来、残念がる人がいる一方で、今後ブランドはどうなるんだろうとやきもきしていた人がいたかと思います。


その飲料部門がサントリー傘下のサントリー食品インターナショナル(以下サントリー食品)に買収されることが決まりました。
一応、サントリー食品は「桃の天然水」・「Roots」は買収後も展開していくことを明らかにしています。前者はともかく、後者は「BOSS」との共存をどう図っていくのかが今後のカギを握るでしょうね。

それと同時に、自販機のオペレーター会社であるジャパンビバレッジも買収しています。もちろんサントリー食品自身も自販機のオペレーションを行っているのですが、買収をしたのにはわけがあります。

日本中どこにでもあると言っても過言ではない自販機。全国で250万台ほどのうちジャパンビバレッジが持っている自販機の数が26万4000台で約10%ほどあると言われており、サントリー食品・アサヒ飲料・伊藤園の3社で過半数という飲料業界の中で、この10%の自販機シェアを握れば、販売の面で有利になると見ているわけです。そこで、サントリー食品が手を挙げた・・・ということですね。
それゆえに、サントリー食品はブランドよりもその先にぶら下がっている自販機(のシェア)が欲しかったと言えるでしょう。その実利に釣り合うと判断したのが、たまたまサントリー食品だったというわけです。コカコーラもアサヒ飲料も「桃の天然水」・「Roots」とはバッティングする部分が多いですからね。


とにかく、相手先が見つかったので、今後は新しい会社で更なる躍進を遂げてほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:52Comments(0)TrackBack(0)

2015年02月11日

JT、飲料事業から撤退へ

一つの大きな個性を出していた企業が撤退することとなりました。


JT(日本たばこ産業)は、2/4に行われた取締役会において、飲料販売事業(JTビバレッジ)を9月末に撤退すると発表しました。
JTが手掛ける飲料として有名なのは、コーヒーの「Roots(ルーツ)」、華原朋美さん出演のCMで有名になった「桃の天然水」、京都にある辻利一本店とのコラボ商品である緑茶「辻利」など。これら以外にも様々な商品を送り出しています。


JTが飲料事業に乗り出したのは1988年。折しもバブル景気まっただ中の進出でした。飲料事業は「桃の天然水」や「Roots」のヒットなどで売り上げを伸ばし、斜陽化していったたばこ産業の穴埋めに大きく役立ちました。
しかしながら、苛烈する飲料業界の中に揉まれた中で、成熟していった飲料事業に安定的かつ継続的な収益を上げることが難しいと判断され、撤退することとなりました。


今後、人気商品だった「Roots」・「桃の天然水」は売却されるなり貸与されるなりが予想されますけれども、具体的な方針は不明です。また関連会社でJT商品を自動販売機に卸しているジャパンビバレッジに関しては、他社の流通を行っているので継続というふうになるでしょう。


私自身は「桃の天然水」が好きでよく飲んでいましたね。また「辻利」もうちの近所に自動販売機があったので、時々買って帰ったこともありました。冬には同社のコーンポタージュを買って帰ることもありました。JTのコーンポタージュは他社と違いロング缶なので、オトク感がありましたね。


現在もコンビニを中心に新商品や既存商品が販売しております。9月の末までまだ時間はあります。フィナーレに向けてまだまだ新しい商品も出してくるかもしれません。最期を迎えるその時まで、思い出に浸りながらJTのドリンクを頂くことにしましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:50Comments(0)TrackBack(0)