敢えてゲーム系のカテゴリーにしているのは、このパソコンがゲームパソコンとしてもよく売れていたからなわけで。
1980年代に全米をはじめとして海外でヒットし、単一機種としては最も売れたパソコンのコモドール64。デモシーンと呼ばれる音楽に乗せてCGをリアルタイムに動かすプログラム作りに活用されることもありましたが、最も活躍したのはゲーム機としての機能。ファミコン(アメリカではNintendo Entertainment System(NES))やセガ・マークⅢ(アメリカではSega Master System。後に日本でもマスターシステムとしてマイナーチェンジを施して発売)が出現するまでゲーム市場を席巻したのは、他ならぬコモドール64で、ファミコンやセガ・マークⅢが発売した後も安定した売り上げを誇っていました。
そのコモドール64を最新技術で再現しようと現在クラウドファウンディングが行われています。
「The 64」と呼ばれるコモドール64のリメイク版は、現代仕様にしてよみがえったとも言えるもので、デザインは当時のままですが、全体的には小型化が図られています。それだけでなく、USBポート・SDカードスロット・HDMIコネクタにも対応しています。さらに「The 64」のモバイル版(携帯ゲーム機仕様)「The 64 SX」も同時にリリースし、「The 64」で開発したものをそのまま「The 64 SX」で流すこともできるようになります。
ゲーム機としてコモドール64は機能していたせいもあってか、多くのソフトが流通しており、日本でも有名なソフトがいくつか移植されています(有名どころだと「アウトラン」や「アフターバーナー」など)。海外版のWiiではバーチャルコンソールで一部遊べるそうですが、残念なことに日本ではプレイ不可になっています。
なお、上記の動画を見て頂けるとわかるかもしれませんが、紹介される作品の中には魅力的なものもいくつかあり、日本で発売されていないのが残念なものもちらほら。
今回「The 64」が150ドル(16,500円。1ドル=110円で計算)、「The 64 SX」が170ドル(18,700円。1ドル=110円で計算)で手に入り、日本にも発送可能なのだそうなので、これを機に日本でもコモドール64のゲームが日の目を見るようになれば面白いかなと思っております。