2019年08月15日

チョウ監督について思うこと

サッカーJ1の湘南ベルマーレで監督を務める曺貴裁(チョウ・ギジェ)さんがパワーハラスメント疑惑に遭い、そのことで退任の意向を固めたと報じられています。


曺監督は4年間の選手生活の後、海外留学でコーチとしての経験を積み、川崎フロンターレ・セレッソ大阪でジュニア・ユースの監督やトップチームのコーチ・ヘッドコーチに就任しています。2009年から湘南に移り、ジュニア・ユース・トップチームのアシスタントコーチを経て、2012年に監督に就任しています。
就任当時はJ2に所属していた湘南は、曺監督の推す、後に湘南スタイルと呼ばれる全員が走り、全員で考える、若手中心のサッカーで2位となり昇格したものの、翌年には降格してしまいます。しかし、2014年は独走とも言える状態でJ2優勝を果たし、再度昇格。その後は2017年に再度降格したものの三度昇格を果たし、昨年はルヴァンカップ優勝を果たしています
その中で発覚したパワハラ疑惑。親会社になったライザップから派遣されたスタッフ2人だけでなく当時所属していた選手3人もパワハラによりチームを離れざるを得なくなったとのことです。ある選手はケガを訴えたにもかかわらず、そのまま練習を強行させたことで前十字靭帯を断絶したとかパワハラではなくオーバートレーニング(慢性疲労)症候群と診断されたなどもあったと言われています。


線引きは難しいものの、パワハラというのはあってはならないと思います。その点では曺監督は大いに反省してほしいし、今後の指導の中で起こさないようにしてほしいです。
ただ、曺監督が行ってきた若手の育成方法というのは、決して否定してはいけないし、彼のスタイルがあったからこそ、湘南はJ1に定着できた・J2に落ちてもすぐに這い上がれたんだと思います。恐らく今回の件があっても、指導者として来てほしいと思うチームはいくつかあると思いますし、私自身も彼のような若手を育て鍛え上げる方針は否定していないので、きちんとしたパワハラ対策さえ練られれば、すぐにでも迎え入れたい人だと思います。


あと思ったのは、曺監督が(韓国国籍を有する日本生まれの)在日朝鮮人ということで執拗に叩く人が多過ぎる点人種に関係なく有能であればそれを評すべきだし、人種とは関係なくいけないところを正すべきだと思います。在日朝鮮人だからという理由でパワハラは当然行われていたという物言いやライザップは在日朝鮮人を擁護するなどといった話は断固として非難されるべき言動です。許すべきことではありません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:43Comments(0)