2014年10月19日

旧知の仲との対戦

残り少なくなったFC岐阜のホームマッチ、今回は茨城県にある水戸ホーリーホックとの一戦になりました。


水戸はFC水戸として設立。その後企業チームであったプリマハムFC土浦を吸収し、現在の形になっています。しかし、創業は水戸FCの設立された1994年とされながらも、JFLに昇格したのはプリマハムFC土浦を吸収したことによるものという少々いびつな形になっているのです。

そのような形で1997年からJFLに参戦したものの、チーム力は苦しい経営状況の中向上せず、プロ選手でありながらバイトに勤しまないと生活が苦しい状況だったと言われています。当然ながら成績は下位に甘んじ、J2ライセンスも当初はこの不安定な経営によりなかなか交付されませんでした。ともすれば地域リーグに逆戻りしてもおかしくないのですが、他のチームがJ2に昇格したり消滅したりで何とかJFLに踏みとどまっているあたり、かつての岐阜の姿を見ているかのようです。

そんな苦しい状況下でも、一筋の光が放たれたのは1999年。この年総合3位(前期6位、後期1位)だった水戸は、横浜FCが特例でJFLに参戦していたことが影響し、JFL会員の中で2位だった水戸にもJ2昇格が与えられました。
しかし、J2に上がっても経営状況は向上せず、観客動員数も万年最下位近辺をさまよう状況この観客動員数の低さは、NHKで放送された「欽ちゃんのワースト脱出大作戦」でも取り上げられたほどです。
その観客動員数に関しては、NHKで取り上げられたことと地域密着を軸にした経営戦略で徐々に向上。そして2012年に放送されたテレビアニメ「ガールズアンドパンツァー」効果で急上昇しました。この作品とのコラボで経営面も改善されたと言われています。

そして、現在の監督は2011年から就任した柱谷哲二さん奇しくもラモス監督とは読売ヴェルディと日本代表で戦った戦友同士。しかも日本代表では当時の監督だったハンス・オフトさんからラモス監督と共にアドバイスを請われるほどでもありました。
また、現在岐阜で活躍する難波宏明選手も前所属は水戸わずか1年とはいえ同じ釜の飯を食った仲との対戦、柱谷監督への『恩返し』を挑む一戦となりました。


SHL23_0912今日の試合、ホームタウンデーは本巣市となっていました。
その本巣市からは「もとすまるごと餃子」
本巣市合併10周年を記念して製作された餃子で、ピンクなのは薄墨桜をイメージしたものだそうな(何を入れたのかは失念(苦笑))中のあんは十六ささげやまくわなど地元の野菜をふんだんに使用したものだそうな。



その味は、普通に美味い餃子付属の酢(いちご酢とか言ってましたけど)を掛けると、実にあっさりとしたものに。餃子とは思えない軽い味わいになります。これなかなか美味いわ。


SHL23_0915そんなあっさりとした餃子の味わいとは裏腹に、試合はかなりしょっぱいものになっていました。
試合は主導権が激しく行き来する展開。特に前半はその状況が強かったですね。また双方決定打が出ないというふうでもありました。ゴール近くまでボールは持ってくるんですけどね。

そんな均衡が破れたのは62(後半17)分西岡謙太選手にちょっとした隙を突かれ、抜かれたことで奪われたものでした。
それ以降、水戸の勢いが増し始め、84(後半39)分には船谷圭祐選手に追加点を決められて万事休す。0-2と完敗でした。


特に後半に言えたことですが、水戸の運動量は終始落ちなかった。対して岐阜は途中で立ち止まりかかることがあるわ、パスミス・カットミス目立つわでいいところなしですわ。ましてやナザリト選手がいないので破壊力もない下位相手に舐めてなかったかと。正直今日の試合を見る限り、どっちが下位のチームなのかわからないくらい違うものでしたよ。



正直岐阜にいいところはまるでない試合だっただけでなく、岐阜市内はナイトマッチだったため肌寒い。もうその寒さで選手のハートが冷えてしまったんじゃないかと。残り少ない試合なんですから何とか奮い立たせてほしいです。


次の試合は10/26にアウェーで北九州と戦います。北九州はJ1昇格圏内にはあるものの、J1ライセンスを取得できなかったためJ1昇格はないふうになっています。意気消沈しているところを突いて勝利をもぎ取りたいところです。次のホーム戦は11/1に大分と対戦します。前回は惜敗しているので、ここも見返したいところです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)