2018年08月17日

テレ東はNice Boatがお好き?

今から11年前、「School Days」というPC原作のアニメが放送された。あまりに原作に準拠(もちろん、性的なシーンはカット)していたため、話題になったのだが、一番話題になったのは、最終話が放送されなかったことだった。
当時最速放送を行っていたテレビ神奈川が予告なく放送を中止し、環境映像に切り替えていたのだけれども、その時の映像(ノルウェーのソグネフィヨルドを走る船)を見ていた海外の人間が、海外のサイトで「Nice boat.」と書き込んで、一気に話題になったのです。いわば、逆輸入なんですね。
ちなみに、「School Days」でも実際にボート(ヨット)が登場していたので、このシーンは暗示だったんじゃないかとか言われている(らしい)

この言葉は、後にちょくちょく出てきていたものの、今年になって「ポプテピピック」であるシーンがディズニーの「蒸気船ウィリー」のオマージュだったことから、急遽差し替え映像になった際、「Nice boat.」のシーンとよく似たシーン(ボートが登場する海辺の映像)だったため、「Nice boat.」と言われるようになったそうで。


ところが、今年はこれだけで終わらなかった動画制作元の違うアニメで2回も登場したのだ。
一つ目は「深夜!天才バカボン」第2話の中で、あのシーンがほぼそのまんまで登場しています。もう一つは、「京都寺町三条のホームズ」。第6話の中で、主人公がバイトしている店のオーナーが昔テレビに出ていたのですけど、その番組のワンシーンがお蔵入りになった意味でボートが走るという簡素な絵ながら「Nice boat.」を臭わせるシーンになっていました。
実は、どちらもテレビ東京が関わっている作品。作品のジャンルがギャグとミステリーという違いがあるとはいえ、なぜか同じようなシーンを扱うのは、テレビ東京がノリでやってくれとか言ってるんじゃないかとか邪推したくもなる(笑)。


しかし、今年だけで3回も見せられることになるとは・・・。まだ秋アニメもあるので、もしかしたら、もう1回くらい出てきてもおかしくないな(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)

2018年07月28日

夏の新アニメ2018 ワースト

夏の新アニメ、ここからはワースト作品の紹介です。
今期もいい作品が揃った中で、悪い作品もきれいに揃った(苦笑)。今期はいい作品と悪い作品が両極端になったのかなと思います。


その今期ワーストは、「深夜!天才バカボン」
面白い面白くないはそれほど重要ではない。この作品自身が「おそ松さん」との差別化を図れないまま進んでいることを問題視したいから、今期のワーストに据えました。
3話まで進んで、不条理とかの部分は、まぁそれなりに面白いと思えるものの、先程言った差別化の部分が図れずにキャラを変えただけの状況なんですわ。この作品しか見たことない人は、「おそ松さん」を一回見てほしいものです。ええ、キャラの顔を変えただけって気付くよ・・・。

2番目は、「音楽少女」
主人公がきれいなジャイアン(笑)なだけで、これと言った特徴が無いまま進んでいく作品自分の理論が気持ち悪いほど決まる点では、ジャイアンの暴力も真っ青ですわ(汗)。カンの決まるプロセスが具体的に描かれていないため、ジャイアニズムを振りかざしたアニメのように見えます。

3番目は、「ぐらんぶる」
まぁ、これは作品の内容にケチを付けるような感じになっていかんとは思うけど、酒の飲ませ方がまずいわね。未成年云々ではなく、一気飲みやアルコールのアルコール割は犯罪に繋がりかねないやり口なので、絶対マネしちゃダメよ、と。変にギャグにしちゃってるから問題なんだよね・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:33Comments(0)

2018年07月18日

夏の新アニメ2018 その12 深夜!天才バカボン

夏の新アニメ2018、12回目は大元は講談社のマンガ雑誌である週刊少年マガジンから端を発し、何回もテレビアニメ化された「天才バカボン」の最新シリーズ「深夜!天才バカボン」です。
平成に入ってからは3回目のアニメ化なのね。「平成天才バカボン」(フジテレビ系で放送)と「レレレの天才バカボン」、そして今作なのですが、「レレレの天才バカボン」からテレビ東京系作品になっているとのことで、たぶん私は見ているはず(ギリギリ学生時代の作品(笑))。
実に18年ぶりのアニメ化かつ赤塚不二夫先生没後10年目という節目なので、どうなるのか気になるところです。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


18年ぶりのアニメ化に喜ぶバカボン一家と仲間達。しかし、あまりに変わり映えしない映像に怒り心頭のパパは、現代風に変化させただけでなく、自分自身も変わるのだとばかり、整形外科に向かったり、東京都庁に乗り込んだりとやりたい放題を繰り返すのだが・・・。


というふう。


序盤から結構飛ばしていた印象ですね。ものすごくシュールでナンセンスなことばかり起こすのは、作風としては正しいデキではあります。イントロダクションとして機能しているのかと心配にはなるものの、こういうキャラなんだということが示せれば合格なのかと。
ただ、番組を見ていて思ったのは、結構な既視感。どこかで見たような・・・と思った方は、お分かりだと思います。そう、「おそ松くん」に登場する六つ子達などを大人(一部キャラは除くというか、成長しているように見えない(苦笑))にして放送した「おそ松さん」と同じように見えるのね。


思ったのは、「おそ松くん」と「天才バカボン」との作風の違いを分かっていたのかなという部分。あくまで個人的な意見ですけど、「おそ松くん」は基本的にドタバタコメディで、「天才バカボン」は基本的にナンセンスとシュールがメインなんですね。
「おそ松くん」では、基本的に六つ子とイヤミ・チビ太などが絡んで七転八倒のドタバタ劇を起こすという感じなんですね。その中にはシュールな部分とか血を見るようなシーンというのは、あまりないんですよ。
ところが、「天才バカボン」はナンセンスのオンパレードで、バカボンのパパが無茶苦茶なことをやって周囲をひっかき回すというふうで、私は「天才バカボン」の方が好きだなと思うのは、まさにこの部分なんです。
その最たる例は、パパがケチな奴に自分の身体を売ればいいと言って最終的に『ダルマ』にするという現代では絶対掲載できない作品アニメにもなった手だけの友人の話(姿を見たいと思って友人の家に行くが、中々姿を見せず、最終的にはその家がパパのヤケで火事になり、家からは手だけしか見つからなかったというオチ)。これが「天才バカボン」を語る上で最もわかりやすいものだと思うんです。

しかし、そのナンセンスかつシュールな部分を「おそ松さん」でことごとくやってしまった。ペンペン草も生えないところに「深夜!天才バカボン」をやってしまった。同じような内容なので、私のように既視感を持って見ていた方も多かったのではないのでしょうか。


というわけで、やる順番を間違えたのと本来生きる作品を殺してしまった感がある「深夜!天才バカボン」という作品を魅力的にするためにかなり苦労することになるのではないかと思うんです。「おそ松さん」と「深夜!天才バカボン」の制作関係者はたぶん違うと思うのですが、そのあたりの意思疎通はどうなってたのでしょうかねぇ・・・。
私が赤塚先生だったら、「「おそ松さん」と同じことをやるな」と激怒して、灰皿をスタッフに投げつけたくなる感じですわ(爆)。<メガドライブから出た「おそ松くんはちゃめちゃ劇場」のエピソードからなんだろうけど、あれはウソらしいぞ(ギャハ)。


非常にもったいない形でのスタートですが、持ち直せるのか?


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 23:36Comments(0)