2014年05月28日

かねてからわかっていた協議離婚

石原慎太郎・橋下徹両氏が共同代表を務める日本維新の会が、名古屋市内で協議した結果、分党するという結論に達したそうです。事実上の協議離婚となったわけです。


日本維新の会は、橋下共同代表が設立した大阪の地域政党の大阪維新の会の全国組織版とも言える政党だった旧日本維新の会石原共同代表が設立した太陽の党が合併して設立されたもので、その当時は太陽の党が吸収合併されたとまで言われていました。しかしながら、石原さんは日本維新の会の初代代表に座ることになり、代行(当時)になった橋下さんより存在感がある、下手をしたら乗っ取るのではないかとまで言われたほどです。
当初はその二人三脚も上手く行き、衆議院では第3党にまで躍進していました。しかし、東日本大震災以降、そのほころびが見えてきて、その度に解党ないしは分裂の危機が叫ばれました。特に大きな食い違いは、原発政策・自主憲法の制定の是非、そしてみんなの党(みんなの党分裂後は結いの党)との合流の是非です。


今回分党の意思を表明したことで、旧太陽の党に所属していた議員を含めた10人程度が日本維新の会から離脱するものと考えられています。詳細は明日(5/29)以降の石原共同代表の会見で明らかになるとのことで、状況次第では予断を許さないふうになるでしょうね。


しかし、かねてから言われていた分裂は不回避になり、世間の予想通りの結果になったとも言えて、残念でもあり、バカだなともいえるふうですし、こういうのが政治不信を招くんだよと。民主党の時(いや、野党だった自民党の頃からか)から散々やらかした野党のゴタゴタは、いつまで経っても直らない。これじゃ自民党の『独裁政権』は続きそうですな。

恐らく、旧太陽の党に付いていく人達は10人では利かないでしょう。若手・中堅の一部が付いていくとのことなので、石原共同代表などの支援で当選した人達が、その中に含まれそうですね。
また、たちあがれ日本か太陽の党の名称を復活させてこれから先挑むのでしょう。あとは、橋下共同代表がいかに引き締めを図るかになってくると思います。最悪除名も出てくるのはないかと思いますね。そうやすやすと平和裏に終われるわけがない。


さらに、今後の政界再編にも影響が出るでしょう
日本維新の会は問題なく結いの党との合併に移行すると思います。
残った旧太陽の党の人達は、もしかすると基盤がぐらついているみんなの党との合併を視野に入れてくるのではないかと思います。発言力の低下が避けられないため、少しでも存在感を大きくしたいというのがまず一つ。さらに、政策的には近い部分が多いというのも理由でしょう。何より、渡辺元代表が政治資金の一件でやらかし、新しい代表の下でも求心力の低下で危機的状況であるのは変わっていないはず。そうなるとカリスマ性がある石原共同代表を担ぐ勢力が出てきてもおかしくないわけで、全部を吸収できなくても、過半数を吸収できれば存在意義が高まるのではないかと思います。

そして、名古屋の地域政党である減税日本にも影響を及ぼすでしょう。
なぜここでこの政党が出てくるのかというと、現在生き残りを掛けて結いの党や日本維新の会との合流を視野に入れているからです。しかし、元所属議員がいることに憤りを隠せない河村市長が彼らを外せと息巻いているそうで。もちろんそんなのには乗れない日本維新の会と結いの党の関係者。
来年の統一地方選挙にまで時間のない河村市長は、ウルトラCで石原共同代表に擦り寄ってくるんじゃないかと見ております。まだ誰も元所属議員がいない今がチャンスと電撃的に会談を仕掛けてくるのではないかと個人的には見ています。
しかし、過去に行った際には物別れに終わってるのよねぇ・・・。かなり厳しい交渉になると思いますし、河村市長と石原共同代表とソリが合うとも思えない。いっそのこと共倒れ・・・いえ、何でもありません。


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Posted by alexey_calvanov at 23:52Comments(0)TrackBack(0)

2012年07月31日

即刻辞職しろ、居座るつもりなら緑区民はリコールに走れ!

これはひどい。怒りを通り越して呆れてものが言えない典型的パターンだわ・・・。


名古屋市緑区選出の減税日本所属の河合優(まさる)議員。この数ヶ月で議員としての資質はかなり失墜することと相成りました。


まずは、政務調査費の不正流用疑惑
今年6月に公表された政務調査費の実態調査で、この議員はマンガ雑誌など(約4800円相当)を購入していたことが明らかになりました。買っていたものが明らかに本人が読むのではないもので、いわゆる女性向けマンガ雑誌(JUNE系ではないかと推測される表紙のマンガ雑誌がテレビでは映っていたのですが、本当にそれなのか、単純にイメージ画像なのかは不明)やクロスワードパズルといったパズル雑誌を購入していました。
その際のコメントでは、意訳すると「職員が混同して問題の領収書を紛れ込ませおった」とのことで平謝りこの段階では議員を辞める気はさらさらなかったのでしょう。
この女性向け雑誌が紛れ込んでいた時点で、これは怪しいと思わなかった私達は甘かったんでしょうねぇ・・・。


その舌の根の乾かぬうちに、今度は政務調査費を利用して東京都杉並区にある劇場を視察するはずが、許可もなく女性同伴で行ったばかりか、朝早く起きるのを避けるためと称して、横浜のホテルに一泊するという暴挙にも出たわけで(推測ですけど、女性同伴だろうなと)。しまいには「私的旅行」にすり替わってしまいました

この実態が明らかになった後、減税日本サイドで河合議員に説明を求めたにもかかわらず、10日間音信不通に。後に河合議員いわく、パニック障害になっていたので療養していたとのことらしい。

結局逃げ遂(おお)せられないのは明々白々なのは知っての通り、遂に記者会見を開くことになったわけですが、この記者会見がかなりひどい。
以下、その映像。事前の経緯も語られているこの動画が一番適任だと思われ(実際これ見てたけど、口あんぐり状態だったわ)。



見てもらってもわかるかと思いますが、カメラに向かって暴言は吐くわ、記者会見の記者ににバカヤローと言って他の議員にたしなめられて「今のは撤回します」とか大人しくなるわ、「俺以上に資質のある議員はおらんだろう」と開き直るわ、もう滅茶苦茶。ここまでやっても「ないないない」と議員辞職を頑なに否定する有様。
こんな人を選んだ緑区民はもう怒りが収まらんでしょうね。

政務調査費を巡る2つの事件で、河合議員は党員資格1ヶ月停止処分(8/1より執行)を受けました。これでは軽いんじゃないのか、河村さんよぉ・・・。どうあがいても、こんなヤツは即刻除名だろうとか思ったものです。


ここまでが先週の話。ええ、今週に入ってまたやらかしました。
昨日(7/30)、河合議員が緑区の国道で信号待ちしていた女性の車に衝突。その際、「何もやっとらんがや!」とその女性に暴言を吐き、逃走。いわゆる当て逃げ事故を起こしたわけです。その女性は腰に2週間のけがを負っています。
今日(7/31)、河合議員は(恐らく警察の要請で)出頭。「当たったという認識はなかったが、被害者がそう言うなら当たったかもしれない」としれっとした供述をしたのに、いざ書類送検されるやもとなると、「被害者の車に傷が2・3ヶ所あった。やっぱり当ったのかな」と意気消沈。それでも、「固定資産税減税をしないといかん」と称してあくまでも議員辞職はしないことにこだわっています

さすがに河村代表もキレた(この件での記者会見では絶句したそうだ)のか、「議員の資質を越えた大きな問題(を起こした)」ということで、近日中にもやっと除名の運びになるようです。減税日本ナゴヤを飛び出した減税日本議員のこれまでの経緯を考えれば、河合議員も減税日本の看板を、虎の威を狩る何とやらじゃないですけど、借りて「減税日本○○」とかいう一人会派を立ち上げるんじゃないかと思います。了承されるわけないだろうけど。


河村代表じゃないけど絶句。開いた口が塞がらない。あと出てくるのは表題の文言だけ。
緑区民の皆様は、こちらを読んで、すぐにでもリコールに動いた方がいいです。
はっきり言って、以前書いた則竹元議員と問題点は全く同じ。いや、それ以上にひどい。だからこそ、緑区民は動いてほしい他の区民ももし自分達の区にそういった議員がいたら動くと思いますよ。ただ、中区はそうなる前に、その方が辞めてくれましたけど


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Posted by alexey_calvanov at 23:33Comments(0)TrackBack(0)

2011年06月09日

地元の恥 -公約とは何なのか-

はらわたが煮えくりかえっております。

減税日本唯一の議員経験者で、名古屋市議中選挙区選出の則竹勅仁(のりたけくにひと)元議員が廃止すると訴えていた費用弁償と政治的活動でしか使えない政務調査費で、自身の連帯保証人として受けていた負債の返済や選挙資金に充てていたことが発覚し、辞職に追い込まれました。
ただ悪いことをやりました、だから辞めます・・・ではない。費用弁償に関してのみ、自らが掲げた公約を反故にしてまでこっそりと受け取り利用していた、またバレるのを恐れ奥さんの口座に付け替えたり、支持者に肩代わりしてもらったばかりでなく、バレそうになったら必死で隠そうとしていたというのだから性質が悪いし往生際も悪かった。潔く辞めたことだけは評価できるけれども、それは減税日本の代表でもあり、『先生』でもある河村市長に半ば促された形での辞職だから、5段階の評価で言えば最低の評価しかできないくらいの体たらくなのですよ。


則竹元市議は、先程も書いたように、河村市長とは愛弟子とも言える関係で、河村市長が衆議院議員の時代から秘書の一人として付いてきていました(同様に河村市長の秘書から出世した人として、佐藤夕子衆議院議員や田中美絵子衆議院議員が挙げられる。特に佐藤議員は無所属ながら減税日本とのパイプ役を買っている点・河村市長の地盤を引き継いだ点について見れば、則竹元市議と同様愛弟子のような関係と言えよう)。民主党市議団で活躍したものの、河村市長が市長選に出馬以降は河村市長と行動を共にし、後に公約にした費用弁償を訴えたため除名。後に減税日本の立ち上げと同時に移籍し、リコール運動から端を発した議会騒動時は『唯一の議員』・『唯一の河村支持議員』として孤軍奮闘していたこともありました。

市議会のリコール成立に伴い行われた選挙以降は、28議席と第一党になった党の団長として活躍しようとした矢先、議員報酬を巡る齟齬(そご)で新人議員達との調整ができなかったばかりか、公約に掲げていた費用弁償で受け取っていないとしていたはずが、実はこっそり受け取っていたことがわかってしまったわけです。


結局、今回の件でわかることは、「(減税日本が掲げる)議員報酬800万ではやっていけませんよ」ということです。そう言ってしまったわけですよ。例え、親の借金の肩代わりをするための親孝行的な行為だったとしても。こんなことは例外ですよと言っても。何かかにかで今後必ず「800万ではやっていけない」というのが出てくるはずです、大なり小なり。則竹元市議はそれを見せてしまったわけですよ。

そして、先に触れましたが、則竹元市議は河村市長に促される形での辞職になりました。もし河村市長が「大丈夫だ、問題ない」と万一言ってしまっていたら、減税日本は分裂する可能性を含んでいた(それを公然と言っている議員がいたからビックリした)わけだからもっと困ったものです。しかも自分達が攻撃しやすいと理由で残るべきだとささやいた既存政党の議員達も相当下種だなと。
前者は有権者の投票行動を何だと思ってるんだと言ってやりたいし、後者の場合はそれでもお前らは政治家なのかと言ってやりたい。そんなことを言ってるヤツらには絶対議会改革はできない!断言してもいいくらいです。


正直これは名古屋市の政治不信・議員不信を極めて増長させてしまった行為で、今いる議員全員もう1回みそぎを受けろと言いたくなるほど、つまりもう1回リコールで解散させたくなるほど怒りがこみ上げています(実際はリコールをしたら1年できないらしいのですが、そのあたりは詳しくないので割愛)
そして、則竹元市議の『先生』でもあり減税日本の代表でもある河村市長にも全責任が及ぶのは否めない即刻市長・代表の辞任と減税日本の解散をするべき事態でもあります。それができないのなら、議会を解散させ、自らも辞職しみそぎを受けるべきです。それでも居座るならば、名古屋市民は責任を持って河村市長のリコール活動を行わないといけないわけです。


もう一度言いたい。名古屋市長・名古屋市議会議員は全員みそぎを受けろ!できないなら市民が総出になってでもリコールを使って引きずり降ろすべきだ!


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Posted by alexey_calvanov at 23:36Comments(0)TrackBack(0)

2011年03月14日

有権者は賢明だったか愚かだったか

3/13にリコールによる解散によって行われた名古屋市議会議員選挙が行われ、即日開票の結果、河村たかし市長率いる減税日本が定数75議席に対して28議席を獲得し第1党になったものの、目標としていた単独過半数の38議席には届きませんでした
既存政党は全て議席数を減らし(候補者を減らして出馬した政党も含む)、中でも市議会第1党だった民主党は11議席と半分近くに減らしたばかりか第4党に転落するという惨敗を喫しました。


一連の結果を絡めて言えば、市政としては最悪の4年になりかねないものの、状況次第によってはその最悪の度合いが緩められる可能性もあると考えられます。

なぜ『最悪』といえるのか?
それは河村市政というのが減税ありきで動いていってしまっているという点です。
その他の政策、一つ目の議員報酬の削減に関しては文句はありません。むしろその余った財政で市政がよくなるのであれば、それは諸手を挙げて歓迎すべきだと思いますし、既存政党の中で反対している人達はなぜそこまでカネにこだわっているのかを問い正したいです。
二つ目の地域委員会も進め方によっては有益だと思います。特に参政権の持たない外国人の受け皿組織になれば、市政がよりよい方向に進められるかもしれません。


しかし、市民税10%減税というのが全くわかりかねます
減税するのはいいのですが、財源がどこから沸いてくるのかがわからない。これはかつて河村市長が所属した民主党政権が陥った事態によく似た状況になるのではないかと思います。また実際に減税を行った愛知県半田市でも減税に伴って財政がひっ迫した事例が発生し、時限減税だったこともあって翌年あっさり行われなくなりました
次に全ての人達に行われるという点で、特に所得の多い人達に行っても効果がないばかりか逆にカネをため込まれる可能性があり、低所得者層にとって減税は10%といえども微々たるものに終わるのではないかとも推察されています。
そのため、行うのであれば、高所得者層への優遇を低減ないしは廃止、低所得者層への優遇を厚くするという所得差による均等を図らねければならないと思います。

また河村市政が借金を借金と思っていない部分も非常に気になります。河村理論としては、借金をすることで財政を回し、減税を行い、減税目当てで名古屋に来た企業から得た収益で借金を返す。以下それを繰り返す・・・というふうだそうです。
市長が再度選任されたということは、市政を再度承認されたと思われてもおかしくありません。この理論を振りかざし、市議会でも攻勢をかけてくるのではないかとも思います。

ただ、単独過半数が獲れなかったので、減税日本はパーシャル連合に追い込まれたとも言えます
現状考えられる相手は、政策がほぼ近く、盟友政党になる大村秀章愛知県知事が率いる日本一愛知の会の連立相手になる公明党、河村市長が所属していた民主党と考えられます。


「市長は河村で結構だが、議会運営まで持って行かれるのは怖い」と考えた市民の賢明な判断だと思いたいです。逆に言えば、既存政党が色目を使って何とか流れを食い止めたとも組織力がものをいったとも言えますが・・・。

その組織力という点では、自民党と公明党がその点をまざまざと見せつけました
自民党は4議席減らしたものの、壊滅的だった民主党と比べダメージは軽微だったとも取れます。出馬議員の24から見ても候補者数の当選率は高い方です。選挙と河村市長の圧倒的な得票率をにらみ、組織の引き締めで有権者や支持者の減税日本への流れを阻止したとも考えられます。
また第2党の座を維持したことも、今後の名古屋市での政権運営だけでなく愛知県を含めた地方政・国政にも影響を与えるでしょう。
さらに先日起こった東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)もその流れを加速させる可能性もあります

しかし最も脅威なのは公明党解散前より2つ議席を減らしたのにもかかわらず、出馬議員を全員当選させたばかりでなく、圧倒的な組織力で選挙を動かしていました。ともすればかなりのチート的な行為を働いたのではないかと邪推してしまいます。

逆に風頼みの面もあった民主党には、ここ1年半以上の政権運営のまずさや河村市長の『離反』も手伝って、壊滅的なダメージを受けたと言えます。また組織力はあっても退潮傾向の止まらない共産党も議席を減らしその流れが止まらないようにも取れます。
そして一時期の勢いのあったみんなの党は、今回議席を取れなかったことで、党の退潮傾向が決定的になったと言えます。今後の地方政・国政でも同様のケースが散見されるでしょう。万一衆議院が解散し選挙になった場合、党の議席が維持できるかも怪しいところです。


さて、これから市政がどう動くのか?混沌のまま再度進行するのか、妥協の果てに善政へと進められるのか。
ともすれば政治家としては素人だらけの減税日本がどこまで進められるのかが見ものでもあります


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Posted by alexey_calvanov at 23:58Comments(0)TrackBack(0)