2015年11月19日

現物支給も厳しいけど自社製品購買運動も大概にねぇ・・・

現在経営再建中のシャープ太陽光電池事業や家電で赤字になったことがきっかけで厳しい運営になっているのですけれども、いよいよもって厳しさが窮地に陥るようなレベルになったとも言え、既に自社ビルの売却や経営支援の要請でも補えなさそうな状態になっているともと言える状況が発表されました。社内で自社製品を購入しようという「自社製品購買運動」(かつてのバイシャープ運動)を展開し始めたのです。

この運動は11/16に交付され、11/20から展開を開始することになっており、来年の1/29まで続くそうです。購入する方法は詳細が語られていないため不明ですけれども、自社サイトでの購入で判断をするようです。確かに現在は家電量販店が多くなり、自社の販売店というのは『絶滅危惧種』ですから。
その購入目標金額は、役員クラスで20万、管理職クラスで10万、一般社員クラスで5万となっているそうです。ただし、この運動は強制ではなく任意で行ってほしいとのことだそうですけれども、先述の自社サイトでの購入が対象になっているのならば、オンライン上に残った購入者名簿によって一発検索されてしまうので、事実上の強制購入になる可能性をはらんでいます。


シャープの社員は、既に給与カット・賞与カットなど様々な減給を強いられている中でのこの事態なので、無い袖が触れない中どうひねり出すか・・・と思っている人が多いと思いますし、社員の中には、できっこない・(既に長いこと使えるような商品を使っている中で、企業が大手を振って新商品購入を促しているので)環境負荷の面で矛盾している・売り上げ規模から見ても限定的で、とても赤字を埋められる額にはならないなどの声も挙がっているようです。


ただ、このまま優秀な技術や機能を持ったメーカーをむざむざと潰す、または外国の企業に売り渡すという行為が正当とも思えないわけです。このニュースをアピールすることで、一般消費者にもシャープ製品を買ってもらいたいという意図が透けているようにも感じられます。明け透けと言えばそれまでですが、最悪の事態になった時に後悔したくもないのも事実なわけで。ただ、今の経営陣だと甘えに繋がっちゃうから、難しいんですよねぇ・・・。
個人的にはシャープは支援したい。特にプラズマクラスターや液晶、中でも最近脚光を浴びている高精細でありながら省電力にも対応しているIGZOは、シャープでなければ実力を発揮できないと断言してもいいかもしれないです。今は主力ではないですけれども、テレビだってよかったですし、ケータイも今でも素晴らしい。だからこそ、新しくなったシャープを見せてほしいんですけどねぇ。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)TrackBack(0)