2018年05月06日

FC岐阜観戦記2018 アウェイ編 その7 振り抜く勇気

FC岐阜のチャント(応援歌)の中には、♪ゴールを奪えというものがある。その歌詞の一部を紹介すると、『恐れず 前を向き ゴールを奪え』というふうにある。
4月の岐阜は、その恐れずに前を向いてゴールを得ることができず、悶々としたパスプレーだけで事を運ぼうとして、守備で何とかしのぐというふうになっていました。最終的に打開ができないまま、ツエーゲン金沢戦で遂にほころび、負け。何とかして引き分けたその時の試合は何だったのか、たった1回の敗戦で無に帰してしまうもの悲しさを感じながら、ロアッソ熊本戦を迎えることになりました。


この日は、夜行バスが取れず、朝早くから新幹線を乗り継ぎ熊本に向かうことにしました。
新幹線も折からの帰省ラッシュに引っ掛かり、指定席の類は満席。そこで少し安かったのと、始発なら・・・と思って、新大阪駅経由で乗り継ぐことにしました。普通は、博多駅経由で乗り換えるのがセオリーなんですね。
ところがどっこい、既にホームには人があふれ、中に乗ったらば、デッキでは収まりが付かず、車両内まであふれる有様その状況は、新神戸駅・姫路駅・岡山駅・・・と増していき、福山駅や広島駅で少しずつ落ち着き出し、そこでやっと座れるふうでした。ちなみに、博多駅で一斉に入れ替えとなったものの、再び混み出すふうに。乗った新幹線は「さくら」とはいえ、博多駅から鹿児島中央駅まで2時間近く掛かるからね・・・。


SHV39_3105熊本駅で在来線の乗り継ぎでしばらく待ち、そこから最寄りの駅である光の森駅でシャトルバスに乗り換えました。
ウチもそうですけど、クラブカラーのバスになっております。中はロアッソくんの描かれた座席シートがある以外は至って普通のバス。選手紹介くらいはあってもいいのかなと思ったんですけどね・・・。



SHV39_3108こちら、毎度おなじみのロアッソくん。自分の人形を売るために奮闘中。
馬をモチーフにしたマスコットですね。九州のマスコットの中では、ヴィヴィくん(V・ファーレン長崎)・ニータン(大分トリニータ)に次ぐ人気ではなかろうか。え、アビー(アビスパ福岡)やウィントスくん(サガン鳥栖)とかがいるじゃないかって?いやぁ、私はそのあたりは疎いんで・・・(汗)。<マテ、J3のマスコットも忘れているだろ?



SHV39_3107こちらもお馴染みのアウェイサイドのウェルカムボード。
とはいっても、熊本の本拠地である、えがお健康スタジアムに来るのは2年ぶりなんですよね・・・。その前に来た時は、うまかな・よかなスタジアムって言ってたし。
前来た時と大きく違うのは、田中達也選手のサインボードが置かれているところでしょうか。岐阜サポによるイラストも添えられ、縁や繋がりって大事なんだなと思わせるものになっています。



SHV39_3117今回の一戦、こどもの日の前ということもあり、紙で作ったかぶとがもらえたそうです。
・・・何か、ウチのかぶとが黒っぽく見えるんですけど(苦笑)。



SHV39_3116ウチも色々面白い人がいるんですけど、熊本にも面白い人がいた。ガクモンに会えなかったのは残念だったけど、熊本城をモチーフにしたこの人も結構なインパクトがある
ちなみに、熊本城は復興途上。やっと天守にしゃちほこが乗っかったそうです。



SHV39_3118応援席の近くで練習を始める選手達。こんな近くで練習をする姿が見られるのはいいね、と毎度ながら思ってしまう。



SHV39_3120この日の試合は、同じ年にJ2に昇格した同期同士ということで、『同期対決』という名のダービーマッチになりました。今まで11年同期対決をやってきたんですけど、ダービーマッチになったのは初めて。実に11年目にして初めてですよ。
そんなこともあってか、岐阜からギッフィー(左から2番目)とミナモ(左端)、そしてスタジアムDJの一人である平松伴康さん(左から3番目)が来場してくれました。平松さんは、羽田(注:2018年現在、平松さんはチバテレなど東京を除いた南関東の独立局で放送されている番組に出演しているため)から出た飛行機が悪天候で一旦戻されて、名古屋から再度フライトしての来場になったとか。ご苦労様です。
そして熊本からは、ロアッソくん(右から2番目)とマッスルアンバサダーのスガッシュさん(右端)。マッスルタイムがなかなか面白かったです。



SHV39_3122この日は珍しく、前半にサポーター側に味方が来て、後半は相手サポーター側に向かうというエンドになっていました。立て看板も風の影響(とはいっても、強い風はそこそこ吹いていたものの、飛ばされるのかなという雰囲気の風は少ない)で撤去されていました。

正直上位に付けていて、過去負け越している相手、あまつさえゴールデンウィークの連戦で選手達が疲弊していてもおかしくない中、選手達は奮起していました。それでもペースは熊本。再三とは言わないものの、ポイントポイントで攻められながらも何とか防ぐという、苦しい展開にありました。
ただ、その苦しい展開からわずかばかりのチャンスを作りました。それが実ったのは前半24分
古橋享梧→福村貴幸→田中パウロ淳一→福村→風間宏矢への細やかなパスワークで相手を翻弄し、最後はワンタッチで風間選手の振り抜いたシュートがきれいに決まって、久しぶりの得点が先制点になりました。
ハーフタイムを挟んでも岐阜の勢いは止まらない。後半入ってすぐの3(48)分、熊本ボールになって、小谷祐喜選手に回ったボールを植田龍仁朗選手に回そうとした際にできた一瞬の隙宮本航太選手が見逃さず、奪われる格好になった植田選手にもまれる中で、思い切って振り抜いたシュートが、これまたきれいに右端に決まって、追加点5試合点の獲れなかった岐阜が、一気に2点獲るという事態になりました。

しかし、この後熊本が猛攻を仕掛けてきます。さすが上位にいるチーム。交代枠で出てきた選手は嫌らしい嫌らしい。特に岐阜に期限付き移籍でやって来ていた田中達也選手は言うまでも無く、岐阜の選手達を翻弄していました。その雰囲気に押されて、最終盤に失点してしまうものの、何とかしのいで、1-2で逃げ切りました


今回は交代枠を残して正解だったのかな。
仮に同点に追い付かれたら、ミッドフィルダーの誰かをライアン選手か薮内健人選手に代えるしかなかっただろうし、守り抜きたいのなら、イヨハ理(おさむ)ヘンリー選手に代えるべきだったんでしょうね。どちらとも取りにくい格好だったので、本当はよくないんだけど、交代枠は残して対応すべきという結論になったのでしょうなぁ。非常に難しい采配です。


この試合、とにかく言えるのは、シュートをする、振り抜くことが大切だということを改めて感じたのでは。シュートを打たなければ点は入らない。ゴールマウス前でちょこちょこ回しても点は入らないのだと。ならば誰かが決めることを考えなければならない時には俺が決めるという意識を持ってシュートを放ってほしい。それが決まらなくとも、最初のうちは仕方ない。今日のように決定的なチャンスできちんと仕留める、これを次以降も確実にできるようにしてほしいものです。
ホントはクリーンシート(無失点)に押さえておきたかったけど、勝ててよかったというのも本音このままズルズル行くのが一番怖い。しかも下位に沈んでいる状況ならなおさら。ここで勝てたことは大きいですし、5月はいい雰囲気で迎えられる、そう思えてなりません。



SHV39_3124試合後やって来た田中達也選手。
もう移籍して2年になるのに、わざわざ来てくれてホントありがとう。長良川でもお待ちしております。



さぁ勝った。次はホームで迎える松本山雅FC戦。前半の大一番なのは言うまでもないでしょう。
こちらも難しい相手3年勝てない相手って相当よ(泣)。去年のアウェイはもう少しのところでセットプレーが決まった松本に惜敗しているので、今度こそ勝ちましょう!


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Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)

2016年06月26日

FC岐阜観戦記2016 第9節 特別な一戦

FC岐阜、今日はロアッソ熊本と一戦を交えました
先週の試合で、岐阜は横浜FCから大逆転勝利を勝ち取り、連敗を止めることができました。この勢いを借りて、久しぶりの連勝にしたいという意味で、今日の試合は特別なものがあります。
対する熊本は、ここのところ2勝1分けと調子がよく、このままステップアップをしてくためにも、かつ強行日程による疲労の面を考えると、ここで上積みを計りたいという点では、この試合は特別になります。
そして、双方にとって、J2昇格の同期であり、熊本地震後初の顔合わせということで、特別な感情を抱いた人も多いことでしょう。


SHV32_2580この日の試合が、「がんばろう熊本・九州」という記念マッチということもあって、熊本県からくまモンが来場
・・・あまりにアグレッシブ過ぎて、けんけつちゃんを陰に追いやってる(笑)。
ちなみに、出演最後には、ステージの下に飛び降りるという『暴挙』をやらかしておりました(爆)。一緒に来ていたマネージャーのお姉さんに、後からお説教されていたに違いない(ニヤニヤ)。



SHV32_2583そして、熊本のサポーターということで、専用ユニフォームも用意しておりました



SHV32_2586今日は、熊本県の商品を販売する「ぎふマルシェ」ということで、熊本から期限付き移籍でやって来ている田中達也選手が登場。期限付き移籍の条件で今日の試合には出られないため、今回の1日店長就任になりました。
・・・と、司会の方は言えるようになりましょう(ギャハ)。



SHV32_2587ステージ終盤には、熊本のサポーターの一人であるがくモンも登場。
司会の鋭い質問にタジタジ・・・していたと思う(汗)。
この後、一緒にサポーター代表で来ていたおじさん、熊本から車で来たのだそうで。あの大雨の後によく来たものだ、と感心しきり。



SHV32_2588そんな人達も含め、大変な状況下から熊本のサポーターがやって来てくれました。本当にありがとうございます。



SHV32_2595こちらは、多治見市出身の画家・陶壁家の木全靖陛(きまたやすのり)さんが来場され、熊本の復興を願い絵を描いて下さいました。
タイトルは「それでも陽は昇る」。ああ、今の岐阜にも合うテーマだわ・・・。



SHV32_2589その試合は、前半は岐阜優勢に見えるほど、いい試合運び(実際シュート数は岐阜が多かった)だったものの、前半43分に熊本の高柳一誠選手がゴールを決めてから潮目が変わってきます
熊本はゆったりとし始め、岐阜はシュートを放ってもキーパーに防がれたりポストに外されたり、はたまた枠外になるなど、ヤバい雰囲気を漂わせていましたが、後半23(68)分に田代雅也選手の同点弾で、せめて同点、できれば逆転のムードになってきました。

だがしかし、終盤はまたさらに変わって打ち合いに。後半43(88)分、ミスの多かった阿部正紀選手から益山司選手に切り替えた途端、熊本逆転。ああ、またかと思ったその刹那、後半48(90+3)分、今度は瀧谷亮選手が同点に持ち込むシュートが決まり、もうこれで引き分けで逃げ切れ・・・という観客の願い空しく、後半50(45+5)分、無情にもゴールポストは揺れ、直後にタイムアップ。2-3の逆転負けを喫しました。



アカン。絶対にやってはいけない試合をやっちまった。
4月にアウェイで見たカマタマーレ讃岐戦の再放送みたいやんけ!
讃岐戦の時は、まだ希望の持てる負け方だった。連勝を止められたものの、先手を打たれながらもがむしゃらにやっていた。でも今回は違う。終始攻め立てられるチャンスもあったし、防げる手立てもいくつかあったろう。それをせずに相手のペースに合わせていてはダメ。
例えば、右のサイド(メイン席から見たら手前)のスペースががら空きなのに、誰もそこにパスを出さない。1人いても、出さない。そこから真ん中にパスを展開すれば、相手は釣られて動いてくれるだろう。お約束なのかもしれないけれども、これだけでも相手に疲労とプレッシャーを与えられないかい、と。
そして、阿部正紀選手のミスが目立つ試合だったとも。長いリーグ戦、疲れもピークに達していたことでしょう。正直、あの動きなら外してもよかったのかもしれないけれども、2点目の展開を見て、下手に外せないというふうにも。全員がスタメン張れるくらいのメンバーが揃っているものの、肝心の選手には替えがいない。この事態は何とかならんのかねぇ。

とにかく、ラモス監督をはじめ、スタッフ・選手達は、今年の試合だけでもいいから、過去の試合を見て、そこから学習をしてほしい。どうしてこの試合に勝てて、この試合には負けたのか、きちんと分析して練習に試合に生かしてほしい、そう願います。


SHV32_2594最後に、熊本の選手達が、支援へのお礼をしに来てくれました
熊本のサポーターもチームコールで返してくれるなど素晴らしい対応をしてくれたのに対し、どうして岐阜のコアサポの面々は腰が重いのだろう・・・。
あと、この試合後もメイン席の人達が声援を送ってくれて、これはまずいなと思って、私が送り始めて、やっと他の人達が乗ってくれた・・・と書くのは、自分自身を課題に見せ過ぎなのかしら。いやでも、そう思うくらいメイン席の方々は大人の対応をしていると思いましたよ。
悔しいのと選手への激励は別だと思うのね。そりゃ憎らしいプレイもあったけどもね。



さて、一から出直しになった岐阜は、京都サンガとの戦いを来週に控えていますこれで前半戦は最後。いい形で終わりたい。いや、好調の京都に一矢報いる力が今の岐阜にはあるのか。少し疑問に思いながら、何とか勝ってほしい、いや少なくとも納得のいく試合をしてほしいと思います。


ここで気を抜くとJ3へあっという間に真っ逆さまだということを忘れるな!


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Posted by alexey_calvanov at 23:53Comments(0)TrackBack(0)

2016年05月28日

FC岐阜観戦記2016 第6節 教訓は過去の試合から得られぬものか

今日の試合で言いたいことは、それに尽きます。


今日FC岐阜は、モンテディオ山形との一戦を迎えました。実に2週間ぶりのホームゲームになります。
その間はアウェイの2連戦で、前節がジェフユナイテッド千葉・市原との、前々節がファジアーノ岡山との一戦でした。


前節のジェフ戦では打ち合いになったものの、最終的には逆転され、3-2で敗戦。
そして前々節の岡山戦、私はradikoプレミアムでRSKラジオ(山陽放送)の実況中継を聞いていました。試合そのものは岡山が主導権を握る格好になり、終始攻勢に転じていたものの、田中達也選手がペナルティーエリアで倒されPKを獲得し、エヴァンドロ選手が決めたのが決勝点となり、0-1で勝利しています。この展開、よーく覚えておいて下さいね。


SHV32_2504今日は岐阜市民総力戦ということで、色々と行われていたのですけど、その中で岐阜の枝豆と山形のお米「つや姫」をPRするイベントが印象的でした。だって、岐阜のマネージャーの伊藤寧々さん(中央)やエフエム岐阜で放送されている「FC岐阜 Road to Dream」のパーソナリティ西村知穂さん(右)がいたんだもの(ニヤニヤ)。

ちなみに今日の試合、岐阜市民は事前に申し込めば無料で観戦できるという太っ腹なものながら、その観客動員数は8248人と今季最高動員は達成したものの、目標としていた13,000人には遠く及ばず
うーん、これはもう少し策を練らないとやばいぞ・・・。既にラモスフィーバーは終息していると取れるわけですから、あとは成績面で好調を維持しないと、赤字に転落しかねないぞ。



SHV32_2506もう一つ、FC岐阜元社長の恩田聖敬さんが自身が罹っているALS(筋萎縮性側索硬化症)を知ってもらうことと自身の症状を逆手にとって、モデルになるという試みを行っておりました。私は残念ながら絵心がないので参加しなかったのですけど(苦笑)。

恩田さんは、現在新事業を行うために起業しようとしております。そのためのクラウドファウンディング(資金集め)を行っております。目標金額は既に達成しいましたが、まだまだ募集しております。詳しくはこちらから。



SHV32_2508試合はというと、山形が押し気味だった以外は、岡山戦のような展開ホームゲームでシュート数とかも多かったのに、前半23分に田中達也選手がペナルティーエリアでPKを与えてしまい、それをディエゴ選手に決められてしまったその1点が決勝点。岐阜は後半から攻撃的に切り替えていったものの、既に守備を盤石にしていた山形の陣形を崩すことができず、0-1と守り切られてしまいました
まさしく、岡山戦で岐阜が味わった勝利を山形戦でやられてしまったという格好ですわ。特にPKで点を得るきっかけにも与えるきっかけにもなった田中達也選手は、この試合の展開に何を思ったのでしょうか

PKで失点してしまったら、どうなってもいいので攻撃的になるべきですよね。だって相手は必ず守りに入り、死守しようとするので、相手の守備をこじ開けること、そうするためには一歩でも前に出る、相手を囲むことが重要なんでしょうねぇ。



これで岐阜は連敗になりました。次もホームでV・ファーレン長崎戦となります。この長崎戦から6月になりますが、6月は最初の3戦が5月の大型連休並みにタイトな試合運びになるので、できれば負けたくなかったんですよね・・・。
でも、負けたのは仕方ない。特にPKでの負けは積極的に相手に当たらなければ点を取られてしまいかねないのですから(ただ、不用意になりかねないので注意を払うべき)


ここでまた負けとなれば、昨年以前と同様の岐阜になってしまいます。いい調子で来ているだけに、何とか勝ちを、少なくとも引き分けに持ち込める展開になってほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:00Comments(0)TrackBack(0)