2016年05月05日

東北の旅2016② 昭和のレトロ感が残った店だった

SHV32_2378前回お話しした通り、花巻市までとんぼ帰りすることになったわけですが、その理由は今回向かいたかった場所でもあるマルカン百貨店へ行くためだったからです。

写真は、その起点になった花巻駅。雨はますます酷くなり、遂に駅にあるNewDays(JR東日本が運営するコンビニ)で折り畳み傘を買うハメに・・・。個人的に折り畳み傘は、名前のクセに(きれいに)折り畳めないので大嫌いです(泣)。



このマルカン百貨店は、駅から歩いて15分くらいのところにあるようなのですが、しばらく歩いていても着く様子がない。それどころか、だんだん郊外に向かって歩いているのではないかと思えたほど。それもそのはず、本来曲がるべきところで曲がらず、明後日の方向に向かっていたのだ。ええ、迷ったのでした(ギャハ)。
酷い雨の中、しかも道に迷って散々な中、やっと目的地の一つ、マルカン百貨店に着きました。
この百貨店は、6階にあるレストランが有名なのですけど、そこも含め6/9に閉店が決まっており、最後の大型連休ということもあって、地元以外にも大勢の方々がやって来ていた模様。そのためか、入店から「レストランは満席」という貼り紙が入口に掲示されていて、嫌な予感が・・・。

ええ、その予感は的中し、6階のレストランからの行列は、7階の催し物会場まで伸びているではないか。これは長いこと待たされるだろうと覚悟していたものの、数十分待っていたら、列の流れが急激に早くなる。もしや、堪え切れずに帰っていくのかと失礼ながら思っておりました


SHV32_2376しかし、メニューの並ぶショーケースを見て納得最初入った時には「時間が掛かります」表記だったナポリカツが「売り切れました」の表示に。
実は、このナポリカツは、マルカン百貨店のレストランの看板メニュー歩いている途中で見掛けた店にも「ナポリカツファイナル」と書かれた黒板看板があったほど。それゆえに、これ食べたさにやって来ていた人が多かったのではと。だから潮が引いたように列の流れが早くなっていったんだと。
私も、これ目当てだったので、残念至極。



SHV32_2371しかし、ここで動揺していけない。
ここのもう一つの特徴は、メニューの豊富さ田舎の大衆食堂とも昭和の古き良きデパートのレストランの雰囲気を残しているからなのか、メニューが異常なほど多いのだ。しかも、これで種類を抑えているのだから驚き。
え、これだけならそうでもない?どっこい、このガラスショーケースが反対側にもう一竿あって、同じくらい種類があるんですよ(反対側はデザートやドリンク類が中心とはいえ、その数の多さに驚きは隠せないはず)。



SHV32_2373そこで今回チョイスしたのが、マルカンラーメンという品。名前に百貨店の名が入っているのですから、よほど自信のあったものなのでしょう。
あんかけになったスープに豆板醤の入ったラーメンです。



その味は、あんかけの味わいは酸味を帯びたものになっており、そこに豆板醤の辛みがかぶさってくる、酸辣湯面(スーラータンメン)のような味わいというとわかりやすいのか。これはクセになる味わいで、百貨店の名を乗せた意味がわかりましたよ。具も多く、麺も細麺なのであんかけスープに絡みやすいこともあり、とても美味いです。


SHV32_2375そして、今回の目的の一つだったソフトクリームが登場!
ナポリカツを食えなくとも、このソフトクリームを食わずに岩手から離れられるか(ギャハ)!
・・・そこまでアツくなる理由はただ一つ。その大きさ。割り箸を立ててみましたので、比較してみて下さい(苦笑)。それだけ大きいんですよ。それで170円ですから、コスパ大丈夫とツッコみたくなるほど(苦笑)。
この日は、1時間かかる可能性があると言われていたので、ラーメンと一緒に注文。普段は後から頼んだ方がいいとのことだそうですけど、閉店も決まっている今なら一緒に頼んでも間違いはないかもしれません。
ちなみに、食べる際は割り箸を使ってつまむように頂きましょう(笑)。さもなくば溶けます(ニヤニヤ)。



昭和ノスタルジアに浸れるこのレストラン、震災にも耐えてきたのに、耐震基準に見合わないほどの老朽化のために閉じざるを得ないというのは、地方の抱える問題を一挙に露出したような感があり、残念でもあります。存続の話も盛り上がっていたようですし。本当に残念です。


帰りは、マルカン百貨店の近くにバスが走っているとのことなので、それに乗って花巻駅まで帰りました。私しか乗ってない(泣)。貸し切りだよ、 貸 し 切 り 。


SHV32_2380次の電車まで1時間近くあるので、再びNewDaysのお世話に。今度は地元の新聞(岩手日報)と仙台の新聞(河北新報)を買い、それを読みながら、盛岡駅で買った福田パンのご登場となりました。
奥から、サバの缶詰サンド、さんまの蒲焼きサンド、あんバターです。最後のあんバターは福田パンのスタンダードナンバーですね。



この中で美味しかったと思ったのは、さんまの蒲焼きサンド。これ、蒲焼きのたれが濃いのとコッペパンに合うんですよね。しかもさんま自体にも味がしっかりとあり、食べ応えも十分でした。
定番のあんバターは、名古屋人には非常にわかりやすい味なんですね。名古屋では大概小倉マーガリンになるわけで。バターとマーガリンの違いがあるとはいえ、コクの濃淡の違いくらいのレベルなので、美味いことは美味いけど、味の連想はしやすいのね。逆に安定しているので、名古屋人には安心してチョイスできる味、つまりはゲテモノではない(爆)。


そんなわけで、盛岡駅に戻って来ました。
本来なら昼過ぎに山田線に乗って、宮古駅から北リアス鉄道に乗り換えて田老方面に向かう予定だったのですが、山田線の一部区間で土砂崩れが起き、代替バスになっていた点(運行はしていたものの、確実に定刻通りに付けるのかが不安だったのと、確実に電車より遅くなると思った点)で半ばあきらめ、雨が昼に止むという予報だったにもかかわらず、いまだ止むどころか雨足の強さが変わらないことから盛岡観光も断念夜にチェックインする予定だったホテルに早々と泊まって部屋でテレビを見ながらフテ寝しておりました(爆)。


SHV32_2382そんなことをしていても、腹は減る。
ホテルが提供してくれた割引チケットを使ってやって来たのは、そばde十割という名前の通り十割そばを出す店。そこで今回「春の山菜天ぷらそば」を頂きました。
ふきのとう・たらの芽・ひめたけ(ひめたけのこ)がメインの天ぷらそばで、えびも2尾乗っている贅沢なものになっておりました。



天ぷらは揚げたてなのはもちろんのこと、そばもコシがあってのど越しもいいし、つゆも濃すぎず薄すぎずの丁度いい塩梅。私は好きな味でしたね。


SHV32_2470最後に、5/1の気温。5/2付の東京新聞朝刊にて。
上から4番目にある盛岡の最高気温、8.4゚C・・・orz
そして東京が24.8゚C、名古屋に至っては26.5゚C、静岡なんて30゚C近くだよ。なんだよ、この違い。しかも県庁所在地の中で一番寒いだけじゃなく、雨ってここだけじゃん!どうりで寒かったわけだ。



まさしく、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ」を地でいくような1日を過ごし、「ホメラレモセズ、クニモサレズ」に、翌日次の目的地に向かうことにしました。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)