2016年03月08日

巨人軍はもはや紳士たらないのか

以前、当時所属していた巨人の選手が起こした野球賭博に関する記事を書いた際、「こんなバカらしいことで選手生命を絶たれるようなことがもう現れないことを切に切に願います」と書きましたが、また出てきました。しかも今度はルーキーイヤーから活躍していた選手で。


今日、巨人は高木京介選手が野球賭博に関わっていていたことを明らかにしました
当時所属していた笠原将生元選手から誘われたのがきっかけで、高木京介選手は2014年4月上旬~5月下旬の8ないしは9試合関与したのだそうです。1試合あたり10~15万で賭けに参加し、50万ほどに借金が膨らんだところで賭けを止めたということです。
これに関与していたのは、笠原元選手らにも関与した知人の男性という人物で、バレないように笠原元選手が食事を賭けていたことにする・球団から呼び出しがあった際にも、笠原元選手から名前を借りたことにすると口裏合わせをするなどやり口も狡猾ですわね。
結局は、妻や家族に真実を打ち明けるようにという説得で、今回の一件が明らかになったとのこと。2回あった事情聴取では、知人の男性が述べたように笠原元選手に名を貸しただけと関与を否定していました。

今回の一件で、巨人の渡辺恒雄球団最高顧問・白石興二郎オーナー・桃井恒和球団会長の3人が引責辞任をすることになりました。ナベツネはかねてから球界の老害だと思ってたのですが、人間爆弾みたいな形で吹き飛んでしまうのは、少々哀れだなと。


今回衝撃的だったのは、3つ。


1つ目は高木京介選手が6年目の選手でありながら通算136試合6勝1セーブという抜群の成績だったこと。ある意味中継ぎでは主力選手で、今季も戦力として高橋由伸監督も考えていたことでしょうこんな選手にも野球賭博が関わってきているとなると、本当に他の選手はシロなのかと疑い深くなってしまいます。

2つ目は球団の自浄能力は機能しているのかという点。今回のような疑惑が持ち上がってくれば、巨人の選手全員を徹底的に再調査すべきでしょう。同時に他の球団やNPB(日本野球機構)も本当に調査しているのか疑わしいです。絶対に他の球団は関与していないのか、早急に調査すべきでしょう。

3つ目は開幕を約数週間前に控えた中で起こったこと。この時期に起こったのは、野球へのマイナスイメージが付いてしまうだけでなく、2020年に開催される東京オリンピックでの追加協議選考の際に大きな影響を与えかねない事態になりかねません。特にIOC(国際オリンピック委員会)はクリーンなイメージを大事にしていますから、今回の件は見逃さないでしょう。


しかし残念なのは、これだけいい成績を残いていながら、解雇(契約解除)は免れないことでしょう。恐らくWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表になっていてもおかしくない実力を持っていただけに、何でこんなことしたんだろう・・・と思わずにはいられません。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)

2015年11月09日

巨人軍は常に紳士たれ

表題は、読売ジャイアンツ(以下巨人)の勃興に大きく貢献した正力松太郎さんの遺訓の一つです。これに倣い、長髪禁止・ひげ面禁止・ピアスなども禁止ということに繋がってくるわけなのですが、なぜここに(違法な)賭け事禁止が入らないのでしょうか。


巨人の福田聡志・笠原将生・松本竜也の3選手の処分が発表され、彼らとは契約を結ばないという結論に至りました。同時にこの一連の騒動の責任を取って、原沢敦球団代表が代表を辞任することにもなりました。

この騒動は、クライマックスシリーズ開始前に発覚。当初は福田選手のみだと言われていたところ、後に笠原・松本竜也両選手も行っていたばかりか、笠原選手は仲介役までになっていたことも発覚しました。
しかも、先述の通り、クライマックスシリーズ直前に発覚。追加報告もドラフト会議直前に行われたため、球団への心証の悪さばかりでなく、プロ野球全体の心証を悪くしたことはぬぐえません。古い世代の人達やプロ野球に詳しい人達には、50年前に起こった「黒い霧事件」(いわゆる八百長事件の一つ)を思い浮かべる人もいたでしょう。

彼らが事実上の追放処分になったのは、これだけではないようです。
笠原選手に言われたことですが、素行不良である点も見逃せません。笠原選手は仲間内で賭けマージャンやバカラ賭博など複数の賭け事に関与していたことも明らかになっています今回処分を免れた選手の中にも違法な賭博に関与していた人達がいたということなので、今回の一件はまだ闇は深いのではないのかと思います。


今回の一件があったのにもかかわらず、違法賭博の禁止を徹底するということが出てこなかったのはなぜなんでしょう。野球協約に書かれているからわざわざ明文化する必要はないというのなら、これほど脇の甘い結論はないと思います。明文化することで、まだ違法な賭博をやっている選手は今回の結論に至る可能性があるのだと自覚し、違法賭博に手を出さなくなると思います(もちろん0にできるとは思わないが、抑止力にはなると思う)
そして、他の球団は他山の石だと思わずに再度徹底的に調べるべきだと思います。何度も繰り返しになりますが、賭けマージャンレベルでも違法賭博に繋がるんだという意識を球団側は持って、息苦しいんじゃないのかと思っても、今後のことを考えて厳重に注意なり処分なりを行うべきだと思います。そうしないと自浄作用も効かないでしょう。


最後に、こんなバカらしいことで選手生命を絶たれるようなことがもう現れないことを切に切に願います


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  
Posted by alexey_calvanov at 23:45Comments(0)TrackBack(0)