2016年12月23日

大規模火災の呆れたきっかけ

昨日(12/22)の午前10時半頃に発生した新潟県糸魚川市の大規模火災。
駅前にある中国料理店から出火したのをきっかけに、折からのフェーン現象による強い南(山側からの)風で海側の木造家屋などに広がり、最終的には150棟余りを全焼する、ここ40年では酷い火災(震災発生時の延焼を除く)になりました。
複数の建物が多く焼ける火災としては、1976年に山形県酒田市で発生した酒田大火、新潟県で発生した複数の建物が焼ける火災としては1955年に新潟市で発生した新潟大火以来となります。

この糸魚川市の大規模火災は、鎮圧(火の手が他のところにまで燃え広がらなくなる事態)まで10時間ほど、鎮火までに30時間(翌12/23の午後4時半頃)ほど掛かっています。先述の通り、木造家屋がひしめき合う地域であったこととフェーン現象で起こった強い南風や鎮火中に風向きが変わって強い西ないしは北風が吹き続けていたことも原因として挙げられるでしょう。


ここまで酷くなったきっかけを作った中国料理店ですが、店主の供述を聞いて、驚きを通り越して怒りと呆れしか出てこなくなりましたよ。
というのも、失火は失火でも、不可抗力で起こしたものではなく、鍋の空焚きをしたまま外出したというのが原因だったからです。絶対にやってはいけない、ある意味あり得ない行為だとしか言えないです。
よく揚げ物火災の時に、揚げ物をしていたら、来客があったがためにほったらかして油が引火して火事になった・・・ということがありますけど、その時に火は止めて対応するようにと、あれだけ言われていたのに、空焚きなんてもってのほかじゃないのよ。すぐ戻ってくるつもりでも必ず火は消さないといかんのに、火を見るよりも明らかじゃないの!バカかと。


一昔前なら、この店主は極刑ものでしょうけど、今は失火で死罪になることはないので、ある意味よかったと思っているでしょう。でも、多額の賠償金、一生払えない額になりかねない賠償金を背負うのは間違いないでしょうね。そして、この人は、一生この町に戻れないでしょう。だって、一つの会社を潰しかねない事態にまでなっているんですから。
ここの住民は一生その人を恨むことになるんでしょうね。反省しなさいでは済まされないでしょう。どう責任を取らせるのか、確実に裁判になるでしょうから、今後が気になるところです。


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Posted by alexey_calvanov at 22:53Comments(0)TrackBack(0)