2012年09月23日

日馬富士、独走で横綱へ

今日で大相撲秋場所(両国国技館)は千秋楽。これまで全勝でぶっちぎろうとしていた大関の日馬富士(はるまふじ)関が、横綱白鵬関と対決。実に2分弱(1分50秒)の大相撲の末、日馬富士関が下手投げで勝ち、2場所連続の全勝優勝を成し遂げました
この優勝で、横綱の条件とされる大関での2場所連続優勝を果たしたばかりか、最低ラインとも言える33勝をも超えたため、(それ以前に満場一致で決まっていた可能性があったとはいえ)本場所終了後に横綱になることが確定事項となりました。


先場所も今場所もそうですが、相撲の内容が極めてよくて冴えてると言ってもいいですね。相手の動きがよく見え、小兵でありながら力でぶつかっていくその姿は、とても大関になった時に連敗したあの頃の姿からは想像もできない、大関に昇進する頃の力強さが戻った感じがしますね。


ところで、日馬富士関が横綱に昇進した場合、もしかしたら面白いことになるのではないかという話をちらりと聞いたことがありまして。確かにそうなるわけではないのですが、どうも日馬富士関の横綱土俵入りが不知火型になるのではないかと言われているからです。
不知火型というのは攻撃的な土俵入りとされ、かつては短命で終わるとされるジンクスがありました。現在白鵬関が長いこと横綱を務めているため、そのジンクスが破られつつありますけれども、その不知火型での横綱土俵入りを日馬富士関が考えているというのです。
仮に不知火型同士の横綱土俵入りが成し遂げられた場合、大相撲の歴史史上初のことになるとのことらしいです。確かに日馬富士関ならば、守りの方とされる雲竜型よりも不知火型の方が相応しいとも言えるわけで。


でも、一番言いたいことは、これでやっと白鵬関の独り横綱が解消されたということでしょうか。2年以上独り横綱(元横綱朝青龍関の休場期間も含めればそれ以上)として大役を果たし、そろそろ精神的にも限界が来ているのではないかと言われていただけに、やっと横綱に相応しい人物が出て来たことは喜ばしいことだと思います。日本人がその役を果たせなかったことは残念と言えば残念ですけど、少なくとも2人横綱体制になることは相撲界にとって決して悪いことではないと思います。今日のあの取り組みを見れば、そんなことは言ってられないのではなく、言えないと思います。


今後も横綱としての重責を負う中でも素晴らしい取り組みを見せてほしいと思います。そして心技体をますます磨いて、立派な横綱として活躍してほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:10Comments(0)TrackBack(0)