2017年12月18日

遂に4Mの一角が崩れる

名古屋の人間にとって、4Mというのは無くてはならない百貨店を意味します。最近はJR高島屋も入っているので、4M+1という言い方をしていますが。
その4Mとは、松坂屋・三越・名鉄百貨店、そして丸栄その4Mの一つ、丸栄が遂に閉店することが決まりました。テナントで入っていたサカゼンが完全閉店と銘打っていたので、嫌な予感がしていたのですけど、遂に、遂にというべきですね。


丸栄は1615年に創業した呉服店がルーツで、1943年にもう一つの百貨店と合併してできたのが、現在の丸栄になります。戦後、オリジナリティを発揮するために、エスカレーターの設置やオープンディスプレイを採用するなどしたものの、一度経営危機を迎えますその時に支援したのが、今回の閉店劇に絡む興和だったのです。
興和の支援により、一度は立て直し、積極的な経営に再び乗り出します。しかし、バブル崩壊やリーマンショックによって、その多角経営のツケを払わされる格好になり、徐々に身を削る運営をするようになっていきました。もちろん、再生のためにテナントを入れ替えたり、新規展開を行うなどしたものの、全てが上手く行ったわけではなく、むしろ上手く行かなかった方が多かったのかもしれません

そんな中で、興和は丸栄を子会社化し、一時は百貨店撤退を示唆したこともありました
しかしその後も、売り上げ低迷が続き、遂に今年7月には興和の完全子会社化が発表されました。その約半年後に閉店の発表。ちなみに、閉店は2018年6月30日になったそうです。


やはり興和が絡むとロクなことがない。かつて、興和は愛知国際放送(RADIO-i)を閉局に追い込んだ張本人です。この時も、興和が支援に乗り出し、最終的には完全子会社にしたものの、何もできずに潰しただけでした。特にRADIO-iの場合は支援先が乗り出してきたのにもかかわらず、潰しに掛かったという人でなしの側面もあります。結局以前書いた通りになりましたわ。ただの壊し屋だったんですよ。


もう興和を信じません興和は嫌いです。興和自体が無くなってしまえと言いたくなりました。もう放送機器を他の放送局は買わないでほしい興和のシステムは採用しないでほしい。私も興和の医薬品は買いません。そう誓います。壊し屋の店から何も買いたくありません。


丸栄は経営は厳しいものの、店も催しもオリジナリティがあり、生鮮品のよさと安さは他の4M+1に比べても素晴らしかったのに、潰してしまうのか・・・。せめて地下の生鮮品街は複合商業施設になってからも残すんだよな?そうするんだよな?興和さんよ!何とか言えよ!潰すだけじゃなくてさ・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:21Comments(0)

2012年02月24日

4Mの一角が崩れる可能性が出てきた

名古屋では4M+1という言葉があります。4Mとは、松坂屋・三越百貨店・名鉄百貨店・丸栄百貨店(以下丸栄)、+1とは2000年にオープンしたJR名古屋タカシマヤ(以下高島屋)のことを指します。
消費不況が甚だしい現在、各百貨店は悪戦苦闘をし、何とか頑張っている状況・・・と言いたいところですが、名古屋の百貨店はどちらかというと高島屋が一人勝ちの状況になっており、他の百貨店が少々落ち込み気味というふうになっています。中でも丸栄はその落ち込みが激しく、現在は興和の下で再建を図っていましたが、去年(2011年)あたりから、その親会社の興和が「丸栄、もうやーめた」と言いたげな発言をしたことから、いつか丸栄は無くなるのではないかと危惧されていました


その危惧が今回具体化したようです。
興和が丸栄のある本館とその周辺、および同じく興和の傘下にある名古屋国際ホテルが入居している栄町ビルを取り壊し、広小路通をまたぐツインビル構想をぶちまけました。
このツインビル、完成は2020年を目指しており、店舗やホテルなどが入居する複合商業施設になるとのこと。広小路通をまたぐ格好での連絡通路が設けられる(可能性のある)高層ビルになるのではないかと言われています。しかし、その複合商業施設の中には丸栄の名は無く、取り壊されることで丸栄は閉店されることを明示されてしまった格好になりそうです。

今のところ、(恐らく丸栄周辺の)土地取得が難航しているため、まだ具体的な計画(早い話が取り壊しの時期)が動いていないのと、広小路通をまたぐ連絡通路を警察が許可するのかという点があるため、まだ動いていませんが、特定都市再生緊急整備区域(大規模な再生が可能になる区域)に丸栄周辺が指定されていることを考えれば、GOサインが出ればやる・・・というふうなんでしょう。

で、地上の店舗からは丸栄が無くなっても、ネット通販の名で残るとのことだそうですけれども、正直なところ、若年層に名が浸透しているとはいえ、ネット通販で丸栄の名が通じるとは到底思えません。たぶん多数あるネット通販の世界に埋没して終わり・・・というのがオチでしょう。


しかしながら、愛知国際放送を潰し、今度は丸栄と名古屋国際ホテルを潰しにかかる・・・いや、名古屋国際ホテルはリニューアルという形で残るかもしれないのか。いや、いずれにしても、興和が今回の件でも『壊し屋』ということがよくわかった
同じ名古屋の人間として恥ずかしいし、悲しいですね。そうしないとやっていけないとはいえ・・・。


サヨナラ、ありがとう―FMラジオ局の音が消える日 (デラックス近代映画 new moon novel vol. 1)
サヨナラ、ありがとう―FMラジオ局の音が消える日 (デラックス近代映画 new moon novel vol. 1)
愛知国際放送が放送終了するまでの日々をモチーフに描いた小説(ムック)。



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Posted by alexey_calvanov at 23:04Comments(0)TrackBack(0)

2011年05月14日

4Mの老舗が切り崩されるかも

名古屋では松坂屋・三越百貨店・名鉄百貨店と並び、4Mと呼ばれるほど老舗だったデパート(百貨店)の大手、丸栄百貨店(以下、通称の丸栄にて記載)。丸栄は古くから親しまれているのと、いわゆるデパ地下に力を入れていたこと、そして若年層への取り込みを積極的に行っていたので、固定ファンも多いのではないかと。
かくいう私も、デパ地下の栄市場の雰囲気が大好きです。松坂屋のデパ地下も好きですけど、栄市場の魚の揃い方は半端ないです。魚屋が2つもありますから・・・。


さて、その丸栄が近いうちになくなるかもしれないことが明らかになりました
2010年から経営再建中の丸栄は、医薬品・放送機器販売を手掛ける興和が本格的に参画(それ以前にも社長が興和から派遣されるなど関係はあった)し、豊橋にあった豊橋丸栄を売却、大規模なリストラ策、売り場の改装を行って経営改善を図り営業黒字にはなったものの、4年連続の減収、2年連続の赤字(純損失)に陥っていました
経営再建を受け持った時から、丸栄サイドには業態転換を訴えていたそうですけれども、丸栄サイドは「丸栄の考え方」をタテに受け入れなかったとのことらしいです。

しかし、今回のような結果になった以上、親会社である興和もしびれを切らした・・・という格好になったんでしょうね。


ただ、興和また潰しにかかるのか・・・というのが個人的な印象です。
業態転換で(小売業ではない別の店舗で)残すとはいえ、丸栄の看板が無くなる可能性が消えないのは事実。地域に根差した百貨店の一つが無くなるのは残念至極ではあります。

興和は昨年、同じ子会社だった愛知国際放送(RADIO-i)を潰した経緯もあるので、今回の発表は明らかに丸栄潰しを宣言したようなものだと見ています。


今後の業績回復が見込めないゆえの判断はわかります。しかし、できる限りの努力もせず、リストラや売却といった安直な考えをやるだけやっておきながら、結局潰しますというのはいかがなものなのでしょう。それは相手の内部をズタズタにしておいて、あと知らね・・・というやり口は正直ハゲタカファンド的で許しがたいなとも。こういう企業が名古屋の老舗にあることは情けない限りです。


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Posted by alexey_calvanov at 22:34Comments(0)TrackBack(0)