2019年02月23日

ジャパニーズドリームを体現したような選手

今日事実上開幕(昨日セレッソ大阪×ヴィッセル神戸の試合が行われたため)したJ1。その中で、異彩を放ったのが、鹿島アントラーズ×大分トリニータの試合去年上位にいたチームと今年J1に復帰したチームとの対戦で、明らかにというのは失礼ですが、鹿島優勢とも言える試合だったと思います。
ところが、蓋を開けると大分の逆転勝ち(1-2)それだけでも番狂わせなのに、2点を挙げた選手もすごかった3年連続開幕に点を入れているだけじゃない。違うカテゴリーで毎年点を入れている選手なのです。


その人とは、藤本憲明選手去年より大分に在籍している選手です。
藤本選手は、後に強豪校になる青森山田高校出身で、近畿大学に進学。大卒後はプロチームから見向きもされず、最終的にはアマチュアチーム(JFL)の佐川印刷SC(後のSP京都FC)に入団午前中は練習、午後からは社業に専念という生活を送っていました。
しかし、2015年をもって所属チームの活動が終了となり、途方に暮れることに。必死のアピールの末に掴んだのが、鹿児島ユナイテッドへの移籍当時はまだJ3で、これからというチームでした。そこで15得点を挙げ得点王に(1点差という僅差で敗れた2位の後藤優介選手とは、後にチームメイトになります)。2017年にも開幕戦のゴールを放ち、得点王(24得点)となり、得点できるストライカーの欲しかった大分(当時はJ2)への移籍が決まります
大分に移籍後も主力として活躍。また開幕戦で得点というインパクトを残し、J1復帰の原動力となりました。

そして、今年の開幕戦。スタメン起用された藤本選手がやってくれました。前半18分にJ1で初の得点を挙げたのです。その後追い付かれた後も、後半24(79)分に逆転弾を放ち、勝利に貢献したのです。


普通に考えて、3年連続で、しかもカテゴリーの違う中で放てるのはおかしい(汗)。だってカテゴリーの上がるごとにレベルも変わってくるのですから、非常に難しいミッション。しかも初戦が鹿島でですよ。このゴールは価値があるでは計り知れないものになってしまいましたよ。しかもアマチュアで苦労した過程もある入団当時、彼はJ1で戦う姿を想像していたのか、そこで活躍していたのか、是非とも本人に聞いてもらいたいですわ。私は絶対に想像できません。
ちなみに、そのアマチュア時代にも開幕戦にゴールを放っているという離れ業をやっていた4カテゴリーにまたがって開幕戦ゴールってあり得んわ(爆)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)