2018年08月30日

だらしがないと思われても、涼しいのだから仕方がない

いきなりですが、上着の裾は出してますか、それとも入れてますか?
よく子供の頃、学校では制服(夏服)・カッターシャツや体操服などの裾はズボンの中に入れなさいと怒られたものです。ところが、裾は入れない方が涼しかったという科学的根拠が示されたのです。

この謎を解明したのは、群馬県前橋市の中学校理科教諭。この方、地元で開催された科学教育研究協議会の全国研究大会の中で今回の実験を発表し、多くの理科教諭から反響があったとのこと。


この実験は、6月~7月の暑くなり始める時期に行われたもので、4人の生徒のうち2人はシャツを裾に入れ、もう2人はシャツを裾に入れないで運動をしてもらった後、サーモグラフィーで温度を表面温度を測るというもの。そして2分後にも測り、その差を見ます
その結果、裾を入れていた生徒は運動後とその2分後はあまり変わらなかったのに対し、裾を出していた生徒は29~30゚Cになっており、裾を入れていた生徒とは最大で4゚Cほど差があったということです。


こりゃ結構違うんだなぁ・・・。どうしてこんな実験したのかなと思ってたら、今年は酷暑で熱中症で搬送されたという人が多かったからかねぇ。
あとは、体操着での実験だったんですけど、この手のルールは精神論で片づけられてしまうのよね。心頭滅却すれば火もまた涼し・・・ってヤツです。実際に日本中学校体育連盟では、ルールの中でシャツを裾に入れるように明文化されているそうな。その考えにくさびを入れられるようになればというふうに考えていたのかも。

ちなみに、この理科教諭の方、理科の関係者には一目置かれているかもしれない方のかな。以前(2017年秋)にも科学教育研究協議会が発行する雑誌「理科教室」に鉄と硫黄の混合物を加熱して硫化鉄を作り、それに塩酸を加える手順の実験(この手順の中で、混合物を加熱する際に二酸化硫黄、硫化鉄に塩酸を加えると硫化水素が発生する)で、その危険性を指摘しています。この道40年以上のベテラン教諭の理科に捧げる『ご奉公』みたいなもんですかねぇ・・・。


是非とも今回の実験の動画を貼ってみたいと思ったのですが、見つからないのよね・・・。ここまですごい実験しているのに・・・。


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Posted by alexey_calvanov at 23:26Comments(0)