2014年12月02日

東京の気象観測地点が移転しました

新しい観測地点は木々生い茂るそばにあります。


これまで東京の気象観測地点は千代田区大手町にある気象庁本庁舎の構内にありました。東京の気象観測は1875年から開始され、大手町に移るまでに3回お引越しをしているそうです。そして大手町のこれまであった位置に移ってきたのですが、周囲にコンクリが張り巡らされ、首都高速が走る始末最低限の気象観測はできるようにはなっているものの、気温は正確に出ているように見えても、見栄えは悪いですし、ホントに正確なのと疑問符が打たれてもおかしくない(実際、今年最高気温が観測された高知の某所は周囲がコンクリになっていたので、本当に正確な気温なのかと疑われたほど)。

そこで、気象庁の移転に併せ、東京の観測地点が移転されることになりました
新しい場所は同じ千代田区、現地点から北西に900m離れたところにある、北の丸公園という地名にある北の丸公園。この中の木立あふれるそばに新しい観測地点ができ上がりました。観測されるのは、気温の他に相対湿度・気圧・降水量・積雪の深さなど


この観測地点は、大手町のこれまでの場所に比べ最低気温のみが1゚Cほど下がるのだそうな。この事実がわかったのは、新しい地点で数年前から観測していた結果分かったもの(新しい観測地点は、文字通り先日完成しているので、暫定的なものと推測)。これにより、熱帯夜(夜の最高気温が25゚C以上)が減少し、冬日(最低気温が0゚C以下)が増加するという傾向もわかってきました。
・・・うーん、東京ってヒートアイランド現象が酷いというイメージが(苦笑)。コンクリートジャングルという表現が当てはまる印象が強いので、こうなるのは意外ですね。それだけ東京はまだ自然があるとも言えるのでしょうか。


この新しい観測地点は今日から運用開始のようで。今後は東京の最低・最高気温はこの公園の中にあるんだと想像しながらテレビの気象予報(天気予報)を見ることにしよう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:56Comments(0)TrackBack(0)