2020年09月18日

清流ライナーが名古屋にやって来る!

現在、名古屋市ではSRT(スマート・ロードウェイ・トランジット)というバス型の路面交通システムを検討しています。計画としては、現在の都心ループバスC-758系統となごや観光ルートバス「メーグル」(共に市バスのいちルート)を組み合わせたようなルート、名古屋駅~名古屋城~栄~大須~名古屋駅の循環になるのではないかと思われます。

今回、このシステムの検討のために試験車両が導入されることになりました。残念ながら新型コロナウイルスの影響で乗降不可となってしまいましたが、2台試験運行されるとのこと。
1台はトヨタ自動車から燃料電池バス、もう1台は岐阜乗合自動車から連節バスを借りることになりました。この岐阜乗合自動車の連節バスというのが、何と岐阜バスの清流ライナーだったのです。


SHL23_1262こちらが、清流ライナー。車種はメルセデス・ベンツ・シターロ / エボバスという、あの高級外車のベンツを製造している会社(メルセデス)のバスですよ。かなり古い写真ですが、それだけ昔から走っており、岐阜の街に馴染んでいるわけでして。
このバスは、日中(昼間)にだいたい1時間1本のペース(2020年現在、4台で運行)で岐阜市内を循環するルートなど3路線で運行されています。東海地方で、この連節バスを見られるのは岐阜市内だけでしたが、いよいよ名古屋市内でもその雄姿を見られるのですよ。
ものすごくびっくりするよ(ニヤニヤ)。既に千葉市内と岐阜市内と町田市内で乗った身としては、斬新さは薄れ、もう見慣れたものですがね(ギャハ)。



試験運行は10月中旬の予定だそうです。平日のみの運行になるのでしょうけど、街中で見掛けたら、思わず写真を撮ってしまいそうだなぁ(苦笑)。来年度以降は市民の体験乗車などを行う方針だそうなので、そこまでに新型コロナウイルスが収束してほしいなぁ・・・。


社会実験の結果などを鑑みて、問題無ければリニア開業に合わせて運行される予定とのこと。観光客などが大勢名古屋に来るという見込みが外れないことを願うばかりです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:13Comments(0)

2016年11月28日

第3のBRT始動?

名古屋市が市の中心部を回るバスをBRT(バス高速輸送システム)にする計画を明らかにしました。
BRTとはバス・ラピッド・トランジットと言い、高速かつ大量に運ぶことができる・低床化が図られているため、身体の不自由な人やベビーカーをひいて来ている女性などが乗りやすいなどのメリットがあるとされます。現在中心部は地下鉄や市バス(小型のループバスなど)で向かうことができるものの、輸送力という点では地下鉄は大量には運べても輸送力は限界に達しており、市バスはルートが様々あり不便さが際立っていました。かつ小型バスがメインなので、輸送力にも難がありました
そこで、名古屋市はリニア開業を見据え、専用のレーンを設けて、名古屋駅を起点に名古屋城・栄(テレビ塔)・大須を環状線状に繋ぐことで各繁華街の賑わい創生を図っていくためにBRTを企画したのです。


実は、名古屋市はバス事業では先進的とされ、BRTもこれまで3路線設けられているのです。

一つ目は基幹バス1982年に栄~笠寺駅・星崎・鳴尾車庫(2003年までは総合体育館のルートも存在した)で運行開始し、1985年には名鉄バスとの共用で名古屋駅・栄~猪子車庫・引山・四軒家に向かう路線も運行されました(名鉄バスは、さらに藤が丘・尾張旭・瀬戸・長久手などにも向かう路線がある)
特徴的なのは、2号系統と言われる新出来町線で、道路の中央にバスレーンとバス停が設けられています1号系統である東郊線にも設ける予定でしたが、都市高速(名古屋高速)が中央に設けられていたため実現できず、路線の端に専用レーンが設けられたという逸話があります。

二つ目はゆとりーとライン(名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線)
こちらは、2001年に運行開始。大曽根~砂田橋は地下鉄名城線と並行して走っています。
特徴的なのは、大曽根~小幡緑地で高架の専用路線が設けられており、バスから専用の車輪が飛び出し、モノレール(運転免許上はトロリーバス)のように運行され、そこから先は専用の車輪が引っ込んで、一般のバスと同じ走行をします


そして、今回の計画路線。バスは連節バスになるということで、千葉や岐阜などで走っているもののようなバスになるんでしょうね(ということは、必然的にメルセデス・ベンツのバスになる(笑))。
将来的には自動運転もできるようにしたいとのことなので、路面電車とかもよかったけど、潰しの利くバスなら、色々な転換も可能だと思うのよね。幸いなことに、広い道路が名古屋は多いので、大型のバスになる連節バスが走るのにも困らないでしょう。
できることなら、環境負荷の少ないバスを運行して、環境都市の仲間入りを果たしてほしいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:43Comments(0)TrackBack(0)