駅ナンバリングとは、駅に路線のアルファベットと数字を組み合わせた駅番号を付ける制度のことで、駅番号制とも言われています。既にいくつかの路線で導入され、名古屋周辺でも地下鉄や名鉄などの私鉄では導入が進んでいました。JRで見ると、JR九州とJR東海以外はほとんどの路線で導入を進めています。
今回駅ナンバリングを導入するのは、ICカードのTOICAエリア(TOICAが利用できるよう)になる予定の駅も含めた167駅とTOICAエリア外で外国人観光客の乗降が多い南木曽駅・上松駅・木曽福島駅・下呂駅・高山駅・飛騨古川駅の6駅、さらにJR東日本との接点になる熱海駅・国府津駅とJR西日本の接点になる米原駅の3駅の計176駅。
同時に路線記号とカラーも決められ、『C(英記号)』となります。CはJR東海の英語名「JR Central」から。以下各路線の略称アルファベットとカラーになります(カラーは括弧書きで表記)。
- A : 東海道本線(オレンジ)
- B : 御殿場線(ウグイス)
- C : 身延線(紫)
- D : 飯田線(ライトブルー)
- E : 武豊線(茶)
- F : 中央本線(青)
- G : 高山本線(赤)
- I : 太多線(カーキ)
- J : 関西本線(ライトグリーン)
なお、この中にHが無いのは、名鉄築港線があるため。最も駅番号が多いのは東海道本線で熱海~米原までで84駅あります(現在振られているのは83駅で、将来追加があるため)。中央本線・高山本線・飯田線も駅数は多いものの、TOICAエリアの影響で少なくなっています(ただし、TOICAエリア外の6駅は起点から数えてナンバリングがされている)。
駅番号が付いたことで、どこで降りるかがわかりやすくなったのかなと思うのですが、複数の路線が交わる駅では、ややこしくならないか心配ではあります。できることなら共通番号が導入できればいいんでしょうけど、付け方で揉めるんだろうなぁ・・・。
なお、同じ日にホームドアの導入を発表しました。来年1月31日実証試験開始とのことで、2021年末までに金山駅で実用化、刈谷駅で設置予定とのことだそうです。JR東海の在来線は、特急用の一部を除き同じような車両のように見えて、扉の位置が少しずつ違うのだそうです。その扉の位置の違いに対処できるホームドアの開発は難しいとされましたけど、ようやくメドが付いたようです。
ホームドア導入で、安全を1日でも早く手に入れてほしいですね。特に金山駅はホームの間隔が極端に狭いところがあるので、事故の起こる前に対処してほしいんですわ・・・。