2019年05月17日

遂に大手コンビニが本格的に『見切り』発車

コンビニは24時間営業とそれに伴う経営者を圧迫する運営方法や本部有利な店舗展開、そして食品ロスが大きな問題になっています。地域によっては人手不足というのもあり、コンビニ運営は時に非常にリスキーな商売になってしまっていないかと心配になってくるほどです。

そんな中、やっと本部側が重い腰を上げてくれました24時間営業の見直しもさることながら、今回は食品ロスの減少に向けての一歩を踏み出しました


ローソンでは、「Another Choice」という食品ロス削減プロジェクトを開始すると発表しました。
このプロジェクトは、ローソンの日配で行われる3便ないしは4便のうち、朝便と昼便の商品が対象で、出荷された対象商品にはシールが貼られるとのこと。Ponta会員およびdポイントカード会員が夕方(16時)以降に対象商品を購入すると、対象商品の合計金額(税別)に対して100円につき5ポイントが翌月末に合算で付与されます。なお、この「Another Choice」で得た売り上げの5%は子育て支援団体に寄付されるそうです。
このプロジェクトは、まず愛媛県と沖縄県のローソンで6月から開始され、8月末まで行われます。その結果を踏まえて全国展開するかどうかを決めるとのこと。既に一部の店舗では見切り販売も容認されているので、さらに上乗せというふうになるのでしょうけど、このプロジェクトが始まった時、もしくは全国展開された時、見切り販売がどうなるかにも注目が集まりそうです。

一方で、一時見切り販売を容認していなかった(その後独占禁止法違反で是正勧告は出て、本部から消費期限1時間前の商品に限り見切り販売の指標は出たものの、相変わらず容認されにくい状況らしい)セブンイレブンでも食品ロス削減への動きを見せています
セブンイレブンでは、お弁当・惣菜・パン・麺類など約500品目(消費期限が数時間~数日先のもの)を対象に、消費期限が4・5時間前になった際には、5%のポイント還元を行うそうです。この負担金は本部持ちになり、5%ポイント還元にはnanacoが必要になるとのこと。サービス開始は今年の秋からで、全国2万店舗が対象になります。


この手のサービスを開始すると、乞食速報キター(それを狙ってしか買わないという意味)とかポイント保持者しか対象にならないとかやっかみや難癖などを付けてくる人がいるんでしょうけど、何を言われようとも食品ロス削減の一歩になってくれればいいし、これで少しでも経営者に利益が還元できれば、手持ちのお金(短期的な利益)でも、長い目で見ればそのお店が長く続く可能性を秘めるわけです。もし何かあった時には、重要な地域インフラになるのは、東日本大震災や北海道胆振東部地震などで立証されています
個人的には、定価で買うかどうか迷った商品が安売りの対象になっていれば、お試しの意味で買おうというふうになるかもしれないなと。購買意欲を高めるという意味でも見切りは上手くやれば、いい宣伝にもなるのだと思います。


一生懸命私達のためにやっている街のコンビニを少しでも手助けできれば・・・と思っていたので、この見切り販売は積極的に利用したいと思います。将来的には、経営者によって自由な価格設定ができるようになって、いい意味でコンビニの競争力が上がってくれれば、店は大変でも利益を上げるために知恵を絞って、よりよくなってくるのではないかなと思っています。ともすれば、本部の売り上げも安定するかもしれないですよ。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)