2024年01月25日

2024年の青春18きっぷは大きく変わる?

毎年、春・夏・冬に発売される「青春18きっぷ」。5回分の乗車券(権利)が付いており、スタンプで押してもらう方式になっています。現在は12,050円(税込)で、1回あたりは2410円(税込)となっております。5回分の乗車券は、1人で使い切るもよし、グループ旅行のお供に使うもよし(ただし、乗下車は同じタイミングでなければならない)です。
今回は2024年春のダイヤ改正が大きく影響することとなりました。特に北陸新幹線の延伸は、在来線区間の変更もあり、大きく変わります
3/16に北陸新幹線が金沢~敦賀に延伸されることにより、JR西日本の所有する北陸本線は、金沢~大聖寺はIRいしかわ鉄道、大聖寺~敦賀はハピラインふくいに譲渡されます。これに伴い、「青春18きっぷ」の利用区間および例外区間も変わります
これまでは、あいの風とやま鉄道の富山~高岡、IRいしかわ鉄道の金沢~津幡は「青春18きっぷ」の例外区間になっていました。富山~高岡はJR西日本の城端線と氷見線の救済、金沢~津幡は同じく七尾線の救済によるものです。いずれも第三セクター区間の途中下車をしなければ、乗車可能になります。

しかし、3/16(北陸新幹線延伸)以降は、あいの風とやま鉄道は倶利伽羅まで伸びるものの、IRいしかわ鉄道は金沢から津幡に向かうことは不可になり、あいの風とやま鉄道経由で津幡まで向かうルートに切り替わります。そのため、「青春18きっぷ」で金沢に向かうことは不可能になります。また先述の通り、七尾線は富山から入るルートに切り替わります。これまでより時間が掛ることになるので、七尾や和倉温泉に向かう方は注意が必要です。
一方で、新しく設定されるルートもあります。ハピラインふくいの敦賀~越前花堂(はなんどう)です。こちらは、JR西日本の越美北線の救済になります。北陸新幹線の延伸で孤立路線になるからです。ただ、こちらも「青春18きっぷ」で福井に向かうことは不可能になります。
それ以外で変更になったのは、JR北海道の石勝線の新得~新夕張と同じく室蘭線の東室蘭~室蘭で、前者は特急の自由席が利用可能だったのが3/16のダイヤ改正で特急の全車指定席化に伴い、特急の指定席が空席だった場合に利用可能に。後者は3/16のダイヤ改正で特急の身の運行に切り替わるため、特急の指定席が空席だった場合に利用可能となります。


なお、今回は春のみの発表になりましたが、JR西日本の関係者の話では、夏以降は廃止されるということは無いとのことなので、現状は安心していいのではないかと。例年なら2月に発表とのことなので、夏以降の発表は2月以降になるのかもしれませんね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:05Comments(0)

2014年08月27日

来年のホワイトデーは北陸新幹線の開業日

現在長野まで伸びている長野新幹線の延長線上に建設が進められている北陸新幹線。とりあえず、長野から飯山・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡を経由し金沢までの区間を先行開業させることは決まっていました。将来的には福井・敦賀まで順延が決定し、その先は3つのルート案が示されているものの、いずれも米原・京都・新大阪といった東海道新幹線の駅に繋がる形になっています。


その北陸新幹線の長野~金沢の開業日が2015年3月14日と発表されました。丁度世間がホワイトデーという頃の開業になるんですね。
そして、新たに乗り入れる車両の停車駅と時間も発表され、最も早い車両になる「かがやき」(東海道・山陽新幹線では「のぞみ」、東北新幹線なら「はやぶさ」にあたる車両)は、東京・大宮・長野・富山・金沢(一部上野の停車もあり)にのみ停車となり、同区間を最速で2時間28分で運行するとのこと。
それ以外の車両の運行スケジュールも決まり、「はくたか」は基本的に北陸新幹線の全駅に停まることとなり(ただし、飯山のみ停まらない場合あり)「つるぎ」は金沢~富山のピストン輸送となりました。なお、既に走っている「あさま」は長野新幹線の区間のみを運行することになりそうです。


いよいよ、北陸地方の念願だった新幹線の順延が果たされることになり、北陸地方の人達にとっては関東圏がぐっと身近になることでしょう。


しかし、これに伴い変わる部分も出てくることを忘れてはいけません。

まず、これまで長野新幹線と呼ばれた部分も、北陸新幹線の開業日以降は、その区間も北陸新幹線と呼称されるようになるため、長野新幹線の名称は消滅することになるようです。

また各地方を走るJRの路線(いわゆる並行在来線)も北陸新幹線の開業に伴い廃線となり、第3セクターとして再開業(移管)となります。
信越本線の長野~妙高高原は既に篠ノ井~軽井沢を運行しているしなの鉄道に移管され、同じく妙高高原~直江津と北陸本線の直江津~市振は、新たに設立されたえちごトキめき鉄道に移管されるそうです。
同じように富山県内の北陸本線(石動~越中宮崎)はあいの風とやま鉄道(運行区間は石川県にある倶利伽羅~新潟県にある市振)に移管、石川県内の北陸本線(倶利伽羅~金沢)はIRいしかわ鉄道に移管されることになります。将来北陸新幹線が順延する区間で、石川県内を走る北陸本線はこの会社が管理していくことになるのでしょう。
いずれの路線にも言えることですけれども、しばらくの間はJR時代と同じ運賃で運営されるものの、将来的には独自の運賃体系を組むことになり、値上げは必至だと思われ、地域の足を守るためとはいえ、経費のしわ寄せが県民に来る可能性は否めません


輝かしい開業の中で、地域住民の足の維持がいかに大変なのか、これから新幹線開業が決まったことをきっかけに観光で訪れたいと思っている方々は知って頂きたいものです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:14Comments(0)TrackBack(0)