秋の新アニメ、2番目はおよそ3年ぶり(OVAを含めれば1年ぶり)の続編で、既に連載が終了しているというアニメの続編としては異例な扱いになった作品「げんしけん2」です。
この作品は基本続き物になるので、3年前にやっていた1と昨年発売の「くじびきアンバランス」に付いていたOVA3話を見れば、各キャラの位置付けや性格(特に1では出てこなかった萩上に関しては、それを見ておいたほうが理解度は高いと思われ)がわかりやすくなるのかと思います。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
椎応大学に入学した笹原完士。
「現代視覚文化研究会」(通称現視研)入部によりオタクをカミングアウト(大学デビュー)して以来、最初は後ろ向きだった現視研が、だんだん前向きに活躍していくと共に、自身も徐々に現視研内で存在感を表し、会長にまで就任した。
彼は自身の活動の中で、徐々に思いの強くなっていった同人誌作りを、会長就任時に現視研の活動として手がけることを決意。会員の前で表明し、同人誌の祭典コミフェスに申し込む。
数ヶ月後、その思いが通じたのか、見事合格。
いよいよ、会員達との同人誌作りが始まるが、道中紆余曲折をしていって・・・。
というふう。
感想としては、ゆったり感(以前に紹介した「スケッチブック ~full color's~」のようなゆるゆるな感じではなく、言葉では言い尽くせないある種独特な空気)が損なわれていなかったなと。
その独特の空気も前作の頭で感じたネガティブなものではなく、ポジティブで活発ながらも本当に一歩一歩前進してるかも疑わしいくらいゆったりとした雰囲気なんだと思いまして(このあたりが何とも言葉ではまとめにくい)。
高坂・春日部のバカップル(笑)の鋭いセリフがあまり聞かれないのが少々残念ではあるが、主人公(というより今作のスポット)が笹原と荻上に向いている限りは仕方がないのかもしれない。
同人誌ができるまでの過程は「こみっくパーティー」や「ドージンワーク」で語られており、語り尽くしている感もありますが、学生サークルという視点で描くのはあまりなかったはずですし、その後の展開もあるようなので、少々楽しみな面はあります。
総じて、前作を見た人達には特に安心して見える作品ではないかなと思います。
続きを読む