ドコモの冬の新機種紹介、今回は705シリーズの海外モデルの紹介です。
17:NM705i
フィンランドのケータイメーカーで、日本進出企業の中では老舗の部類になるノキアのストレートモデル。ベースモデルは同社の6121 classicではあるものの、HSDPA対応でないところが主に違うところ。
重さが約89gと非常に軽量でありながら、Bluetoothが搭載されている。付属のソフトを利用したPCと携帯間のスケジュール同期に対応するだけでなくチュートリアル・ヘルプ・ショートカットバー機能が搭載されている。
個人的感想
ノキアのモデルの中では非常にコンパクトな部類になるものの、やはり同じコンパクトさがウリのD705iμ(次回以降後述)やその他薄型折りたたみモデルが続出する中では少々かすんで見えてしまう。
格好としては、先述のとおり6121 classicやソフトバンクで出た705NKに似ている(注:ベースモデルは違う)ものの、前者のウリだったHSDPAは今回非搭載。また後者のウリだった高性能カメラは搭載されていない。画面も2インチと現行モデルの中では非常に小さい。
ただ、今回はチュートリアル・ヘルプ機能、ショートカットバー機能が搭載され、使い辛いとされるノキアの機種が少しでも使いやすいようにしようという努力の面が垣間見える。
またコンパクトながらBluetooth・FMラジオ・外部メモリ・miniUSB端子が組み込まれ、さらにノキアのお家芸の一つPCとの連動ができる点は非常に大きいメリットになる。ノキアの使いこなせれる人にはうれしいモデルだろう。
18:L705i
韓国の総合家電メーカーLG電子のケータイ。前回とは違いスタンダードな折りたたみモデルになっている。
ディスプレイ下部に4つの特殊キーが搭載され、1・2・3と書かれたキーにはよくかける相手の電話番号等電話帳のデータが記録でき、Myと書かれたキーにはスケジュールや目覚まし機能など自分の好みの機能にカスタマイズすることができる。
大きく押しやすいダイヤルキーと30ドットの大きな文字を搭載している。
個人的感想
通称チョコレートフォン(L704i)で若者ユーザーの心をがっちり掴んでいるLGが次に狙ったのはシニア層向けのケータイモデル。既にドコモにはらくらくホン(富士通)という強力なライバルがいるので、どのような仕上がりになるのかが気になったところだが、チョコフォンの時と同様に非常に日本のケータイ市場を研究した作りをしている。
デザインもスペックも非常にシンプルで外部メモリさえない。ターゲット層をかなり絞り込んできているケータイ。
元々は同社の韓国で販売しているモデル(つまり元々はチョコフォンの時の販売経緯と一緒)であるものの、現地では採用されていなかった大きく押しやすいキーに変更されている。
シンプルメニューが搭載されているなど大きく見やすく非常に使い勝手のよさそうなケータイだが、唯一ディスプレイ下部のボタンが小さいため、そのメリットが生かしきれていないのではないのかと思え、そこが残念でならない。
次回は705シリーズのその他のモデル、いわゆる企画端末の紹介です。