冬の新機種紹介、最後はPHSのウィルコムです。
最近ウィルコムは、特にデータ通信にかつての勢いがなく、イーモバイルとの戦いにはほぼ惨敗という状況です。また、ドコモやauが本格的にデータ通信に参入してきたので、うかうかしてられない状況もあり、データ通信に関しては背水の陣になってしまってます。
その点、音声通信は(あくまでウィルコム発表ですが)堅調なようで、今回は音声通信のほうに力が注がれています。
なお、今回は折りたたみの発表がないという珍しい事態も起こっていました。
では、その機種紹介をば。
①HONEY BEE2(WX331KC)
カラフルな色合いとポップな作りで大ヒットを遂げたストレートケータイHONEY BEEの第2弾。
前機種と違うのはカメラが搭載された点。
個人的感想
31万画素ながらもカメラが付き、デコラティブメールが利用できるのは大きい。また色合いも濃くなったものの、ラメが入ってさらにカラフルさが強調されている。元々強かった10代~20代の女性層をさらに獲得できるかもしれない。
それ以外は基本的なスペックは変わらないので、今買う予定なら、この機種まで待ったほうがいいかもしれない。
②WX330J
セキュリティを重きに置いたストレート端末。コンシューマー向けには実に約2年ぶり(法人向けの機種を含めれば約9ヶ月ぶり)の発売になる。ウィルコム初のIPX5/IPX7の防水対応端末になる。
個人的感想
ウィルコムとしては初めてになる防水対応で国内最薄の11.5mmになるので、あらゆるシーンを想定して使えるように。ただカメラは搭載されていない。
その法人を意識してか、セキュリティが充実。
企業主が設定できる「ビジネス安心サービス」、紛失時に遠隔操作ですぐ止められる「リモートロック」、Eメール・ウェブ・電話帳の制限ができる「管理者ロック機能」と指紋認識がなくなってもなお多彩。
また内線電話として使える「オフィスモード」、かばんの中に入れても誤って電源が切れないようにする「電源OFFメニュー」、字が大きくなる「シンプルメニュー」も搭載している。
法人向けに近い仕様がどう影響するか難しいところだが、女性層・高齢層にもアピールできる要素は多いので、そこをどう攻めていくかが大きなポイントかも。
③WILLCOM LU(WS023T)
200万画素のカメラを搭載した端末。またウィルコム初になるスライドモデルになる。
「ウィルコムガジェット」を導入し、素早く希望のメニューに移動できるようになっている。
個人的感想
実は東芝が初めて開発したW-SIM対応端末。
カメラが200万画素に向上しているので、より高精細な画像が音声端末でも撮れるようになった。また外観は前機種のWX320Tとよく似ている。
今までスライドが欲しいと思っていた人にはオススメできる。
なお、LUとはLuminous You(U)の略。
④AX530S
ジャストPCサイズに対応したデータカード通信端末。W-OAM Type Gの8Xパケットに対応したPCカードおよびUSB(要USBアダプタ)にも対応できる端末。
個人的感想
基本的にはPCカード端末だが、付属のUSBアダプタを使えばUSBでも対応できるところが大きい。
この付属というのが大きなポイントで、今までUSBで使いたい場合、別売りのアンオフィシャル(主にアイ・オー・データ)の物を利用しなければならないからだ。
それにUSBアダプタはフックしても利用できるスタンド型になっており、よりアンテナの感度を上手く利用できると思われる。
そのアンテナも本体にきれいに収納できるので、折ってしまう心配もなく安心。