金曜日に、TBSラジオ系で放送している「バトルトークラジオ アクセス」でコンビニなどでのPB(プライベートブランド)商品の是非について討論していました。
かくいう私もPB商品は好きなほうで、ただ安いばかりではなく、コンビニやデパート・スーパーでの訴求力の面で重要なのではと思っています。
ナショナルブランド(メーカーが作っている商品)との比較で、いい商品ができるのであればそちらを選んでいくわけですから、メーカーサイドも高くてもいい商品を作って、消費者に購入意欲を高めさせることに躍起になるでしょうし、その逆、つまりPB商品が高い価格設定でプレミア感をつけた場合に、メーカーサイドは安さでアピールすることで消費者を引き付けさせるということをしてくるかもしれません。
番組の流れ的には是とする動きが多かったように感じましたが、その中で、デフレスパイラル(安くなることで売上が減り、それによって給与削減やリストラが起こり、そのことがきっかけでまたさらに安くなって・・・という悪循環のこと)が起こって商品を納めている大企業ばかりでなく中小零細の企業が悪化するのではないかとか、もっと地域と密接したPB商品を生み出すべきだという話が行われていました。
ところで、その地域密着PB商品というのは、広義的に見れば、お弁当やおにぎり・パンなどで既に出ています。
参考的なものでまずこの一つを。
セブンイレブンが北陸(富山・福井)に進出したことを記念して販売された「北陸出店記念幕の内」。
北陸で採れる食品や名物を中心に使っています。
ぶりまぶし(ぶりを照り焼きにしてほぐしたもの)御飯・福井梅の梅煮しめ・ソースカツ(注:福井県越前地方の名産。福井市がソースカツ丼の発祥地の一つとされるため)・北陸産甘エビのかき揚げが入っています。
ちなみに、セブンイレブンは地域地産地消のコラボに積極的な面があり、特に東海地方では、西尾茶を使った抹茶パンなどが発売されています。
こちらは東海地方を中心に展開しているココストアのお弁当で「愛知三昧弁当」。期間限定で販売されていたものです。
愛知県産の食材をふんだんに利用しています。
キャベツとニンジンの浅漬け・蓮根の金平(きんぴら)・西浦漁港水揚げのニギスのフライ・鶏の照り焼き・豊浜漁港水揚げのしらすの佃煮が入っています。
ココストアは、地元製品の地産地消以外にも、地元大学(短大)とのコラボでのお弁当を制作するなど意欲的な取り組みもしています。
なお、ローソンでも伊勢うどんなど地域の特産品を販売することがあります(ただ、その比はセブンイレブンほどではない)。
こういう意欲的なものがたくさん出てくれば、地域の産業の活発化に一役買うでしょうし、商品にバリエーションが出てコンビニの大きな魅力の一つになるのではとも思います。