サッカーJ1で活躍している名古屋グランパスが、昨日の平塚との試合で遂に優勝を果たしました。
これまで、天皇杯の制覇は2度あるものの、これまでリーグ優勝は2期制になっていた時も含めて全く無縁でしたし、もう一つのタイトルであるナビスコカップではいまだにタイトルを獲ったことがありません。
名古屋は、よく国内サッカーを知っている人なら知っているところとして、『万年中位』とも『Jリーグのお荷物』とも言われていました。口の悪い人が言うには、上位のチームはコテンパンにやっつけるのにもかかわらず、下位(特にJ2降格の決まっているチーム)のチームにはボロクソに負けることがよくあったため、『強きをくじき、弱きを助ける』と揶揄されていたこともありました。
また国内のサッカーチームとしては珍しくバックボーンがしっかりしている(名古屋の親会社はトヨタ自動車などのトヨタグループ。そこに東海地方の企業がサブスポンサーにくっついている)のに、なかなか勝てない。積極的に(ともすれば欲しい欲しい病にかかった某プロ野球チームよろしくなくらいに)補強しているのにもかかわらず、やっぱり勝てないばかりか、毎年恒例とまで言われた『お家騒動』でチーム内ばかりでなくチームとサポーターおよびチームと経営陣との関係がぎくしゃくする事態が起こっていました。
しかし、今シーズンはストイコビッチ監督が、各選手を上手く統制したばかりか、田中マルクス闘莉王(トゥーリオ)選手の獲得でチームに闘争心と向上心が芽生え、それがチーム躍進に繋がったのではないかと思います。
奇しくも今年日本一を獲ったロッテのように、「和」でチームが一丸になったばかりでなく、それがいかに大事かを思い知らされた試合運び、ひいてはぶっちぎりの優勝になったのではないかと思います。
ちなみに、天皇杯も現在勝ち進んでいるので、この勢いで3度目の優勝を勝ち取ってもらいたいですし、来年のナビスコカップもACL(アジアチャンピオンリーグ)も今の力が出せれば十分優勝できると思います。
ところで今年、中日も名古屋も両方とも勝ったということは、大規模な政変が起こるとでもいうのかいなぁ・・・。