元横綱千代の富士の九重親方が、膵臓(すいぞう)がんのため亡くなりました。まだ61歳と還暦を過ぎたばかり。早い、早過ぎる・・・。
千代の富士こと九重親方は1970年の秋場所で初土俵。1975年秋場所で新入幕。1981年秋場所で横綱とケガがありながらもトントン拍子で横綱になり、小兵ながらも鍛え上げられた肉体から繰り出す大技で身体の大きい力士・関取を圧倒。昭和の大横綱の一人として相撲界に名を残しました。
若貴ブーム目前の1991年の夏場所で体力の限界を理由に引退。1992年には九重親方として九重部屋を先代から引き継ぎ、後進を育ててきました。
1989年には国民栄誉賞を受賞。2008年には相撲協会の理事を務め、将来有望だったたけに、あっけない最期となったことに絶句。
膵臓がんはなかなか完治しない病気だということは知っていたものの、まだ元気そうなふうに見えたのに・・・。もう何と言っていいのやら。悲しくてやりきれません。
昭和の大横綱千代の富士こと九重親方に心からご冥福をお祈り致します。
もうあなた以上の素晴らしい横綱は二度と現れないかもしれませんね。そう思うと、ますます亡くなったのが残念でなりません。