かねてから言われていた名古屋市議会のリコール問題。
当初465,582人の署名が集まったとされましたが、選挙人名簿に登録されていない43,818人、収集方法に問題がある22,990人、氏名が自署でない16,787人など計111,811人の無効署名があったため、有効になったのが353,791人となり、住民投票が実行できる365,795人に12,000人近く足らなかったことが公表されました。
この署名を巡るいざこざで、市議会側・市長側双方におかしな点があったのは以前にもお話しした通り。
市議会側は選挙管理委員会(4人中3人は市議会のOBのため)が署名収集終了直後に基準の見直しを行っている点、対して市長側は違法性の高い署名収集方法(喫茶店内に置いてあった、回覧板で回ってきたなど)、受任者の不手際があった点。これらの主な点がより複雑にさせていると思われます。
この後、市民が閲覧できる縦覧という一般公開が1週間ほど行われ、異議があれば提訴できるという運びになるそうです。
しかし、これもかねてから言っていますが、どっちも往生際が悪いなぁと。
これで市長側は退路が絶たれたわけですし、一連の市政の混乱を受けて無条件に市長職を辞し、もう一度市長を選び直さないといけないです。
市議会側もこれで安心なんかされたら、それこそ市民は憤りを隠せなくなるでしょう。市議会もリコールで上がった約35万の民意を鑑み、理由のいかんを問わず自主的に解散し、真意を問うた方が市民の利益になると思います。
それでもやるのであれば、2月の県知事・4月の統一地方選挙でカタを付けるべきだとは思いますが、どっちにしてもその間に市政は全く動かなくなるわけですから、だからこそ個人的には早急に双方辞してやり直せと言いたいです。
下手をしたら、10年前のアメリカ大統領選挙のフロリダ州で起こった時(パンチカードの開け方を巡って紛糾し、数え直しが行われたことがある)のように、もう1回1から数え直すなんてことが起こるんじゃないかと思うと、止め処ないところまで行くのかという思いと、ここまでして名古屋の恥部を晒したいのかバカ市長にバカ議員共が・・・と絶句したくもなってくるわけで。