今日の朝、仕事に出かける前、歯磨きをしながら時計の確認のためにNHKを付けていると、8時過ぎにいきなりニュース速報のテロップ音が。どうも国会軽視発言をした柳田法相が辞任の意向を固めたという内容のものでした。
柳田法相は、11/14の広島で行われた自身の国政報告会の中でこういうことを言ったわけです。
以下一部略で原文まま。
「(前略) 個別の事案についてはお答えを差し控えますと、(中略) わからなかったらこれを言う。で、後は法と証拠に基づいて適切にやっております。この二つなんです。(後略)」
そのことがきっかけで、野党議員は一斉に反発。あまりにも国会軽視な発言で、与党の一部からも早期辞任やむなし論が沸き出してきました。
ところが、当初は謝罪をしているからという理由で菅首相や仙谷(せんごく)官房長官が擁護。自身も謝罪を明確にし、これからもやっていきたいと決意。
しかしながら、徐々に閣僚内からも更迭論が噴き出し、この問題で長引くと補正予算も通せなくなることから、尖閣問題で野党から問責論が噴き出している馬淵国交相と仙谷官房長官と切り離させれば、更迭やむなしという流れに傾きました。そして今日の朝、菅首相から辞任を促され、柳田法相が辞表をその場でしたため、辞任をしたという流れになったようです。本人も続投の意欲を持っていたため、事実上の更迭ではないかと見られてもいます(なお、後任は仙谷官房長官の兼任)。
私自身もこの辞任はやむないと思いながらも、遅いとも思ってましたね。
やはり問題になった発言が(編集されたものであっても)非常に軽い。それだけでなく国民をもバカにしている発言としか思えない。そんな気持ちで国会に答弁していたのならば、その事態に非情に憂えなければならないし、そんな人が検察の改革ができるわけない。本人はそれができなくて心残りと言っていましたが、できなくて結構と申し上げたい。これでいいんです。
ただ履き違えてほしくないのは、これは菅首相も想定外だったのではないかと。これで責任論を出すのはいかがなものなのかなとも。