2010年09月07日

『とって』違い

架線に絡まったビニール。あなたならどうする?

①写真に撮って報告
②自分で取り除いて報告
③とりあえず報告し、専門の人に任せる



答えは
手が汗などで水分を含んでいる場合、感電の可能性があり危険。またビニールの種類によってはワイヤーが含まれていることもあり、これまた感電の可能性がある。よって自分で取り除くことは論外写真を撮りに行ってからの報告では遅くなることも考えられるし、危険を伴う場合があるので、すぐに専門家に知らせるのが一番妥当になる。


ところが、そうならなかったのが今回の話。


安城 ‐ 西岡崎間のJR東海道本線で、架線に絡まった黒色のビニールを上りの運転士が発見。指令室に報告・緊急停車している。ここまでは妥当な報告であると言える。

しかしながら、そこで指令室が後部車両にいた車掌に出した命令は、「(写メで)撮って送ってくれますか」
そこで車掌は『写メ』を聞き取れなかったため、『撮る』ではなく『取る』と解釈「現場に行って取ってきます」と報告して、素手で取り除いてしまったのだ。

架線は、先程も書いたように、感電の可能性がある。しかも電車を動かすため高圧電流が流れているので、下手に触れば死に至ることもあり得る
雨が降っていないので感電の可能性が低いとJR東海サイドは説明しているとはいえ、紛らわしい言い方で職員を危険に陥れたことは重大なミスで、車掌も怪しいと思えば復唱すべきではなかっただろうか


ちなみに、切れた電線も触ってはいけないのも似た理由。そのことは徹底されているのに・・・。



Posted by alexey_calvanov at 23:14│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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